第1260話 ビバ夏休み

 ビバ夏休み!


 嘘です。

 夏休みで嬉しいのは学生さんだけです。大人にとってはド平日も良いところなんですよ。こちらの出勤時間は変わらないわけです。なので、起きる時間も食べる時間もまーったく変わりません。


 けれど、週に2回は学童保育を利用するので、その日はお弁当を持たせないといけないわけです。


 わかりますか。

 ド平日の朝のメニューに『弁当作り』が加わるんですよ。


 そりゃね? もうぶっちゃけるけど、ほぼほぼ冷食なの。高校生とかになったらね? 毎日作るわけですし、さすがにもうちょっと何か、とは考えてますけど、小学生のうちは冷食ですよ。だけどね、冷食を温めるのも、ものによって時間がバラバラじゃないですか。冷食メーカーさん、もう『今日のお弁当、これ1つで!』みたいな感じで、色んなおかずがひとまとめになってるやつ作ってくれませんかね。全部一気にチン出来る感じで。


 まぁ、いまの冷食は自然解凍OKだったりしますし、もしかしたらそっちの方が安全なのかもなんですけど、何かちょっと抵抗があるんですよ。ただ、枝豆とデザートのゼリーは凍ったまま入れますけど。


 さて、たっぷりと字数を稼ぎましてですね、冒頭の「ビバ夏休み!」なんですよ。これね、ほんの少し本当だったりするんですよ。


 子ども達の実家お泊まりが増える!


 子ども達が提案しているのか、はたまたお姑さんなのかはわかりませんが、お仕事から帰ってくるとですね、旦那が、


「今日と明日、子ども達向こうにお泊まりね」


 とか言い出したりするわけですよ。ヒューッ!


 2DAYSですよ、2DAYS。武道館かよ。もう何する何する? って宇部さんはウキウキですよ。さすがに外食2DAYSは色々厳しいので、どっちかは外食にして、どっちかはお家デートしようぜ、って。


 お家デートっつっても、そこに住んでるわけですから、ある意味毎日お家デートはしてるんですけど、違うんですよ。いつもはほら、子連れデートだから。


 というわけで、一日目は、住宅街にいきなり現れる、パッと見は普通のお家のような鉄板焼屋さんに行きました。目当てはお好み焼きです。どうしても食べたかったのです。夏祭りシーズンだからかもしれません(祭にはもちろん行ってない)。


 何とか理性を保って箸をつける前に写真を撮ることに成功し、じゅわじゅわに口内を火傷させて(そこはもう理性ではどうにもならなかった)食べ、帰宅後は「火傷してるんだから冷やす必要がある」とアイスを食べるなど、もうやりたい放題。子どもの前では色々我慢してますから。いないとなるとこうですよ。


 さぁ、さんざんやりたい放題しましたが、『子ども達不在だヨ! (財布の中身)全員集合!』はあともう一日あります。


 子ども達がいるとなかなかゆっくり見られない本屋さんへ行き、謎の輸入食品などを売っている酒屋さんに行き、スーパーを2件はしご。ラストはコンビニです。


 そう、夜ご飯はコンビニのお弁当です。

 

 私、コンビニって下手したらひと月に一度も行かなかったりする(立地的に)ので、コンビニ行く度に見たことない商品があったりとか、何なら配置もガラッと変わってたりして楽しいですね。ウワー、こんな商品あるー、すごいー、って。いまこんなに下着とか靴下置いてるんだーって。


 で、買って食べるお弁当っていうと、テイクアウトの牛丼とかなんですよ。あれも美味しいんですけど、あんまり種類がないというか、どうしても『丼』じゃないですか。なので、久しぶりにコンビニのお弁当を食べるとですよ、なんかすごい贅沢してる感があってですね。


 すごい、私、何も作ってない。切って混ぜるだけのやつすら作ってない。何なら包丁だって握ってない。すげぇ、これが子ども不在の大人の夏休み……!


 年々幸せが安く手に入るようになったな、と思う今日このごろです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る