第1243話 ウチではないやつ
こないだですね、ネット記事をぱらぱらと眺めておりましたら、【料理あるある】という見出しの記事を発見しまして。
タイトルをそのまま載せますと、こうです。
【料理あるある】味噌汁を作っていると…なんか”変な色”をしてる!?匂いを嗅いでみると→「うわ、やってしまった…」
えっ、何だろ。
この感じは何だろ。
変な色? 匂いで!?
もうね、気になっちゃって。『…』は二つ使うんだよ、っていうのも気になりましたし、『!?』のあとは空白を入れようぜとか、そういうのも気になりましたけど、そこは一旦スルーです。
最初ね、変な色って部分で、紫キャベツとか紫玉ねぎとかそういうのを使ったのかな、って思ったんですよ。だけど、そんなの切ってる時にわかるやつですし、匂いでわかるとかそれも謎だし。
そしたらですね、そこのお宅、出汁は出汁パックを使っているみたいで、出汁パックじゃなく麦茶パックを入れちゃった! あるあるー! って話らしいんですけど。
いや、出汁パックの隣に麦茶パックを置くからじゃん……? 砂糖と塩ならわかるけど、それって隣に置くようなものなの……? 確かに似てるけど、似てるだけに駄目じゃない?
というか、それは日常的に出汁パックを使っている人にしかわからないあるあるなのでは。あるあるになるほど頻発するなら場所を変えなよ。
私はほんだし(顆粒出汁)派なので、まったくわからないわけですよ。
そんで、それ(麦茶)繋がりでですね、冷蔵庫の中の麦茶とめんつゆを間違えて飲んじゃった、みたいな話もですね、よく聞くわけですよ。私あれも昔から謎で。
いや、なんでそんなトラップ仕掛けるのよ、って。
まず、めんつゆを自作してるのもびっくりして。素麺の時って濃縮タイプのボトルと水をどーんって置いて、自分の好きな濃さで召し上がれパターンだったんですよ、ウチの実家は。先に調合してスタンバイさせとくの? ていうか一から作ったの!? 偉くない!? 駄目、我が家は『めんみ(北海道限定のめんつゆ)』を裏切れない!
なのでね、アニメとか、4コマ漫画的なやつとかで麦茶だと思ってごくごく飲んだらめんつゆでした! ってやつがね、どうしても理解出来なくて。何でここん家、冷蔵庫のドアポケットにめんつゆ入れてんの? しかもそんな紛らわしいボトルで、って。
だってこちらからしてみればですよ、めんつゆというのはあのオレンジのラベルがババーンと貼られた『めんみ』なんですよ。あれを麦茶と間違えるわけがないんですよ。そもそもボトルの形状が違うからして! あれを間違えて飲むとか相当ですよ。こいつ笑いのために身体張ってんな、って。だけどどうしてか、麦茶のボトルと似てるやつにめんつゆを入れてるんですよ。そりゃあ飲んじゃうわな!
だからずっと、それはギャグ漫画の世界のドッキリ企画みたいなやつなんじゃないかってずーっと思ってたんですよね。明らかに騙すつもりで仕込んでるよな、って。だってわざわざ麦茶のボトルに寄せて、且つドアポケットに入れてるんですから。これで「いや、まさか飲むとは思わなかった」は通用しないでしょ。
そんでもちろんいまでも「そうはいうけど、実際にそんなことする人なんていないんでしょ? ネタでしょ?」ってほんのり思っています。だってめんつゆは好きな濃さにしたいし。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます