好きなことを、好きなだけ

第1234話 Mのテロ

　1234ですね。これはこれで貴重ですよ。だってこれっぽいやつって、次は2345なんですから。1111話後ですよ。私がコツコツ毎日続けたとして、1111日、3年以上かかるわけです。息子は中学生、娘だって高学年です。

　中学生の息子は声変わりとかしてるのかな。どこにとは言わないけど、毛も生えてるのかな。

　高学年の娘はより一層かしましくなってるのかな。ジャ◯ーズとかにハマってたりするのかな。

　まぁ、かといって1234に関する話もありませんから、全然関係ない話をするんですけど。

　タイトルのね、Mですけど。

　これね、まぁ、Mっていうか、Hっていうか。

　まぁ、ハッカ（ミント）なんですよね。

　ハッカとミントってどう違うのよって思ってたんですけど、ハッカを英語で言うとミントらしいんですよ。そんで、ハッカはミントの中でもスースー感の強いペパーミントのことを指すみたいで。へぇー、そうなんだー、って。まぁそれはどうでも良いです。

　ほら、最近暑いじゃないですか。ウチにね、『ハッカ油』があるんですよ。数年前になんかブームだったのかな、その時に買って。旅行とかに持ってくトライアル用の化粧水のボトルくらいの大きさのやつです。

　湯船に数滴垂らすだけでも上がった時にスースーして気持ち良いんだよって教えてもらって、それで買ったんですが、これが全然スースーしなくてですね。私の考える数滴と勧めてくれた人の考える数滴が違うのかもしれません。

　それで結局使わなくなって放置してたんですよね。それから数年が経ち、現在、ふと思い立ってですね。

　運動後、ハッカ水で濡れタオルを作り、それで身体を拭いたら気持ち良いのでは！？

　もうね、天才かと思って。

　これなら絶対スースーするじゃん、って。

　そんで早速実行に移したわけです。

　が。

　それでもそんなにスースーしない。

　ハッカの香りはする。

　心なしかボウルに張った水はスースーする（我が家には洗面器がない）。

　拭いた直後は若干ハッカ感はあるけど、スースーまでには至らない。何ならビオレとかの汗拭きシートの方がスースーする。

　何だよお前！　そいつの上位互換なんじゃねぇのかよ！

　正直そう思いましたが、まぁ仕方ないです。

　それでもとりあえず、使い切りたい気持ちもあったので、後日またそのハッカタオルを作って運動後の汗を拭いたんですよ。

　で、その汗を拭いた後のタオルなんですが、濡れてますんでね、洗濯機に入れたら色落ちとかそういうのもあるかもしれませんので、とりあえず、洗濯機の縁にかけて仕事に行ったんですよ。帰ってきてからお洗濯しよう、と。

　それで一日働いて、そういや旦那がニラ玉を食べたいって言ってたな、っていうのを思い出してニラを買って帰ったわけです。

　家の中が、すんごいミント臭。

　いや、ミント臭というかハッカ臭なんですけど。とにかくやたらと清涼感のある臭いなのです。いやいや、清涼感のある臭いなら良いじゃん、って思ったでしょう？　トイレの芳香剤なんかでもミントの香りはありますし、まぁそれだけにトイレを連想するかもしれませんが、それでも悪臭ではないんだから、と。

　違うんですよ。

　何か違うんですよ。

　確かにミント（ハッカ）ですし、清涼感もあるんですけど、何か違うんですよ。そしてそのなんか違う部分が、微妙に不快なんですよ。その後帰宅した家族も「えっ、これ何の臭い？」でしたから。

　それでもまだそのタオルを洗濯すればそのハッカフレーバーともおさらばかなと思ったんですが、一体どこに染みついてるのか、なかなか取れないわけです。ハッカ水を流したシンクの辺りからもプンプン香って来ます。さんざんお料理で水をジャージャー流しているわけですから、排水溝ではないと思うんですが、どこかに液が垂れたのかもしれません。だけど透明だからわからない！

　しかもその後、ニラ玉のニラの香りもプラスされ、燃えるゴミの日まで地獄でしたね。普段からなるべく臭いのあるもの（魚とか）は燃えるゴミの前日とかに作るようにしているのですが、ニラ玉はほんと何も考えていなかったというか、ほぼほぼ買うことがない野菜なのでノーマークだったんですよね。何、こいつ、こんなに臭いの？

　ちなみに、そのハッカ臭が最も強かった日の夜、旦那がドラッグストアにお遣いに行ってくれたのですが、帰宅早々――、

旦那「ねぇ、心なしか外もミントの香りするんだけど」

　衝撃発言でした。

宇部「！？　何で？！　何で我が家のミント臭が外にまで？　あっ、窓開けて……いや、いまは閉めてるのに！」

旦那「いや、その流したミント水が側溝に……」

宇部「だとしてもそんな香るほど？！　数滴だよ、マジで！　もうテロじゃん！」

旦那「あいつら強ぇんだ……」

　もうね、井戸に毒を入れるとか、そういうのがよぎりましたね。私はとんでもないものを流してしまったんじゃないか、って。いや、マジで数滴なんですって！

　七夕に何でこんな話を……。