第1005話 パンダはパンダでも

 呪術廻戦のパンダは本当にパーンダ?


 って、呪術廻戦を1ページも読んだことのない私です。


 流行ってますね、これも。

 私の中ではまだまだ『流行りの漫画=鬼滅の刃』みたいなところがあってですね、そういうコラボお菓子みたいなのを見つけると、


「娘がしのぶさん好きだし、何かシールでも入ってるやつがあるなら買っていこうかな?」


 なんて思って手に取ったら呪術廻戦だったりして。あれなんか色の感じとか似てません? 私だけかしら。それともこれがいわゆる『オバちゃん』ってやつなのかしら。


 ほら、タイトルもね、漢字が多いし! って無理やり共通点探してみましたけど、似てませんね。まぁ良いです。


 いや、こないだですね、皆でお出掛けして、旦那と子ども達だけプリキュアの映画を見た(私はお買い物)、って話を書いたんですけど、実は息子はですね、特に見たがってはいなかったんですね。見ても良いけど、見なくても良いかな、みたいな。


 何せ彼が見たいようなやつは上映されてなくてですね。プリキュアかすみっコぐらしかの二択だったんですよ。なぜこんな時に特撮がないんだ!


 だけどもし息子が見ないとなればですよ、私の買い物に連れ回す感じになるわけでして。さぁどうする、と。


 買収ですわ。

 旦那が買収しましたわ。

 何か一つ小さいおもちゃ買ってあげる(たいていガチャガチャ)、と。


 で、その上映時間までの間もゲームコーナーに行ってクレーンゲームしたりしてですね、それでまぁ「ぼくもプリキュア見るよ!」となったわけです。ありがたや。


 それでですよ、クレーンゲームもまぁたくさんあるわけです。どれにしようかなぁって子ども達とウロウロしておりますと……パンダです。


 実は息子、大のパンダ好き。そんなにパンダパンダ言うわけじゃないんですけど、パンダのグッズなんかを見ると、可愛い〜って反応します。

 ほら、いまのハッピーセット(この話の頃には終わってるけど)、色んな動物のぬいぐるみのやつなんですよ。それが、どれが当たるかわからないタイプでですね、その中にパンダがおりまして。


 食べましたね。ええ、いつもより回数多めに。

 ただ、いまのところ出てません。ぐぬぬ。袋を開ける度に息子はしょんぼりですよ。


 娘も「パンダが当たったらにいににあげるねっ☆」なんて美しい兄妹愛を見せつけてくれたりもしましたが、兄妹の力を持ってしても出ず。私もお昼ご飯をハッピーセットにしたりもしましたが、それでも出ず。なかなかいけずなパンダさんです。

(ラストチャンス、とめげずにもう一度買いましたが、娘はペンギン、息子はシークレットのシロクマを出していました。娘はシークレットシークレット騒いでいたので、仲良く交換していました)


 そういった経緯もあったものですから、パンダを見つけた私は嬉しくてですね。そう、その呪術廻戦のパンダですね。


 (読んだことはないけど雰囲気的に)あんな感じの漫画にパンダ!? と思いましたが、旦那の話によるとなかなかいいキャラらしく。


宇部「息子君、パンダさんいるよ! これやってみようか?」


 そしたらね。


息子「ううん、それはいいや」

宇部「えっ、パンダだよ!?」


 何かこう……デフォルメされてるパンダじゃないんですよ。結構リアルな感じで、息子が好きそうな感じなんですよ。それなのに……なぜ!?


息子「だってそれ、『呪術廻戦』のパンダでしょ?」


 そうですけど――!?


 えっ、違うんだやっぱり。

 パンダなら何でも良いとかじゃないんだ!? ごめんね!?


 パンダは好きだけど、呪術廻戦のパンダは嫌みたいです。

 いや君、呪術廻戦見てないのに?


 ちなみに彼は映画は映画館ではなく、DVD派のようです。


 よく考えたらあの子、借りてきたDVD見てる時、ちょいちょい停止させてお絵描きしてるんですよ。


 あの子たぶん、ストーリーじゃなくてポーズを見てるんですよ。映画じゃなくてポーズ集の資料として見てるんですよ。

 

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