第879話 JKになれるやつ
嫌な季節になってきました。
夏です。
小説だと、こう、太陽を背負った感じの熱血キャラっていうんですかね。そういうのは夏が似合いますよね。現実世界で一緒にいるとキツイですけど、創作の中ならね、そこまで嫌いじゃないです。
輝く太陽。
弾ける汗。
漂う汗臭。
最後とんでもないものを悪意を込めて混ぜちゃいましたけど。
自分自身のキャラ(外面)としては、冬っぽい人間だと思うわけですね。
いつもにこにこの春っぽい感じではないですし、
熱血! 根性! みたいな夏では当然ないですし、
憂いを帯びた秋でもない。
何か常にツンツンしていて怒ると猛吹雪。
でもね皆さん。
皆さんはもうわかっているはず。
いくら外見が冬属性でも、私の頭の中はいつだってツッコミカーニバル。
まぁとにかく、冬大好きな私にはきっつい季節が来たもんだぜ、って話なんですよ。
まず私は暑さに弱いわけです。
暑さに弱いけど日焼けも怖いので、お出掛けの際にはUVパーカーが手放せません。余計汗かくっつうの。
そんで、汗をかくとね、次の問題はアレですよ。
臭い。
そりゃあ宇部さんだって十数年前はピチピチの
そこでね、ちょっと買ってみたんですね。制汗剤というものを。私この『制汗剤』というものがとにかく謎で、このエッセイのどこかでも書いたんですけど、その抑えた汗はどうなるの、って部分がどうしても気になっちゃうんですよね。
でも、まぁ、仮に汗が抑えられなかったとしても、臭いさえどうにかしてもらえれば、ってね。
それでですよ。
そんじゃあ次はどんな香りにしてやろうかって話になるじゃないですか。大人しく無香料選んどけよって話かもしれないですけど、いや、少しでも何かしらのフレーバーがほしいじゃないですか。旧でも一応女子ですから、そこは香らせておきたいんですよ。
ここは無難にシトラス系? いいや駄目だ、あれは気になる先輩が同じ部活(運動部)にいるフレッシュレモンな学生のやつだから(偏見)。
じゃあ石けん? いいや駄目だ、あれは大人しめの学級委員長とのすれ違いざまにふわっと香ってドキッとするやつだから(偏見)。
そんなん言ってたら何もつけられねぇよ! アラフォーおばさんの脇にもシューってさせてくれよ!(好きにシューしろ)
そしたらですよ、お誂え向きに(この『お誂え向き』って言葉なんか好き)、アラフォーおばさん用みたいなやつがあったんですよ! 嘘です。アラフォーおばさん用とは書いてません。大人女子とかそういう良い感じの表現でした。申し訳ありません。3秒以内に謝ればOK。
デオコってやつですよ。
何か、臭いが気になり始めた大人女子のために作られた的なやつなんですよ。やっと世間が、女でも年取りゃそりゃあ臭くもなりますわ、ってのを認めたんですよ(認めていなかったわけではない)。いつもいつもおっさんばかりが臭いみたいなこと言いやがって。私の枕も臭いっつーの(いらんカミングアウト)。
得意のAmaz○nさんでまずはレビューをチェック。よほど手に入らないとかめちゃくちゃ安いとかじゃなければさすがに近所で買いますけど、レビューだけはここでチェックするのです。
するとね、なかなかの高評価。何でも、JKみたいな香りに包まれるとか。アラフォーおばさんがJKの香りを纏うとか、それ何らかの法に触れるんじゃないのかなって思いましたが。
ただ、レビューの大半がおじさんによる投稿なのが気になります(おじさんの私でも〜みたいな)。
でもまぁ、おじさんに効くってことはおばさんにも効くってことだろ? 世の中の大半のメンズケア用品は女物よりも何か強いもんな。それを使ってるおじさんに効いてるんだから、おばさんに効かないわけがないのです。
よっしゃ、纏ってやろうじゃねぇか、JKの香り!
って意気込んで買ってみて、そんで塗ってみた(シューのやつは最後捨てるのが面倒なので、ロールオンタイプ)んですけど。
よくよく考えたら私、JKの匂い嗅いだことないからわかんないや。
あ、でも良い匂いはします。旦那がJKの匂いがするとか言い出したら、てめぇいつどこで嗅いできたんだ、って胸倉掴んでやります。理不尽。
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