第853話 手持ちがない

 昨日ですね、一つ連載が終わりまして。

 といっても新作のじゃなくて、旧作の改稿のやつなんですけど。


 こうなると焦るわけですよ。

 やばい、またエッセイこれしかなくなっちゃった! って。いや、これがあるだけ良いじゃない、って思われたかもしれないんですけど。


 何ていうかですね、これといっていま企画もないわけじゃないですか。カクヨムコンもそうですけどKACも終わったし、5分で読書とかそういうのもないし、これから始まるのは甲子園だけど、私めっちゃ大人だし。


 いや、むしろね?

 それならそれでこのエッセイにすべてを捧げなさいよ! あなたのパッションをすべてぶつけてみなさいよ! みたいなことをですね、心のどこかで誰かが叫んでいるような気がしないでもないんですけど、いや、このエッセイ、そういうんじゃないし。


 とりあえずですよ、桃太郎の続編がですね、あともうちょいってところまで来ているので、それまでの辛抱です(何の)。


 ただもちろんこんな話で終わるわけにはいきませんので、最近の娘ネタでお茶を濁してやろうと思います。


 相変わらずクイズが好きな娘です。

 クイズというか、質問というか、三択というか。


 つまり、


娘「問題です。○○は何を○○したでしょーかっ! 1番●●、2番◆◆、3番▲▲。どーれだ?!」


 これがやりたい。

 とにかく答えを3つ用意して、その中から選ばせたいのです。


 だいたい日曜日の問題は決まっています。彼女はパパとにいにと一緒にTSUTAYAに行ってDVDを一つ借りて来るので、それを出題してきます。


娘「ママ、今日私は何を借りて来たでしょうか! 1番、ふたりはプリキュア! 2番、ふたりはプリキュアマックスハート! 3番、ふたりはプリキュアスプラッシュスター! どーれだ!?」

宇部「え~わっかんないなぁ~(車内でガンガン歌ってたから3番だろうな)。じゃぁ~、えーっとぉ~、3番かな?(キャハ」

娘「えー? せいかーい」

宇部「やったー(おい『えー?』って何だ、『えー?』って!)」

娘「じゃあ、ふたりはプリキュアスプラッシュスターの何巻を借りて来たでしょうか!? 1番、1巻。2番、2巻。3番、3巻」

宇部「えーっとねぇ~(いやそれ番号振る意味ある?! 普通に1巻から3巻のうちのどれでしょう、とかで良くない?! でもまぁ普通に考えて1巻だろうな。初めてだし)じゃあ、1番で!」

娘「ブブー! 3巻でした!」

宇部「ストーリー完全無視かよ!」


 とまぁ、毎日こんな感じでよくわからない三択問題を出されているわけなんですが、何かどうやら出題したいというよりも、「1番○○、2番◇◇、3番△△」が言いたいだけっぽくてですね。


 先日お風呂場で、息子と娘が仲良く湯船につかりながら、キャッキャと遊んでいたわけなんですけど、急に娘が、


娘「にいに、私ね、うどんの種類たくさん言えるから」


 って言い出したわけですよ。

 何の脈絡もなく。

 そんで息子もですね、「急に何でうどん?」とか野暮な突っ込みはしませんから、私みたいに。そっかー、って。兄さんが聞いてくれるってんなら、娘の方もね、もうノリノリでその「うどんの種類」とやらをね、吟じますとも。


娘「1番、ながしうどん」


 !!?


 流しうどん?!

 素麺じゃなくて?!

 お前、人生の中で一度でもうどんが流れて来たことあった?! ママは素麺すらテレビの中のやつだと思っているけど?!


娘「2番、つめたいうどん」


 !!?


 えっ、そういうこと?! うどんの種類ってそういうこと?! きつねとかたぬきとかそういうんじゃなくて?! もうそうきたら3番ってあれしかないじゃん!


娘「3番、あったかいうどん。ほらね」

息子「ほんとだー」


 ほらね、じゃない!

 そんでお前も納得してんじゃねぇぞ息子! 優しさが無限大なのか馬鹿なのかどっちだ!?


 どうにか突っ込みたいのを全力で堪えましたわ。

 

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