第766話 春休み突入ということで

 まぁもちろんこの話が投稿されている頃には既に開始から数日経過しているわけですが。


 あっという間に今年度も終わりましてね、息子君は通知表をもらってきました。

 息子の学校はですね、なかなか厳しくつけてくれるもので、小学2年生に対しても容赦ない感じです。秋田県は勉強に力入れてますしね、いやいや、それくらいきっちりやってくれる方がこちらとしては安心ってなもんです。


 だからね、前回と比べて評価が上がってたりするとちょっともうウルっと来ますよね。息子、ここが出来るようになってる! あいつ成長してる!! ってね。自分の親も夜な夜なこんなことしてウルウルしていたのかしら。


 さて、来年度は三年生ということで人生初のクラス替えがあるんですね。そこで、何かこう、卒業式の時に配ったサイン帳みたいな(うっわもう懐かしい響き! これ未だにあるのかしら)感じで、クラスの皆からのお手紙集みたいなのももらってきたんですよ。コレ全員分書くの大変だったろうな、って思いつつ、『宇部息子君へ』みたいなタイトルのそのお手紙集をね、読んだんですよ。


 たぶん、その人の良いところとか素敵だと思うところを書きましょう、みたいな感じだと思うんですよ、文面からして。そしたらですね、このような結果になったわけですね。


『息子の良いところ・素敵なところ』

・優しい 9票

・絵や工作が上手 11票

・楽しい 3票

・元気がある 1票


 もう、やっぱりね! ってなりましたわ。

 優しさと創作の男!

 

 ちなみに『優しい』については、誰かが怪我をする(転んだとか)とすっ飛んで行って「だいじょうぶ?!」と声をかけるところや、落としたものをすかさず拾う点などが挙げられていました。お前普段そんなことしてたのね。うんと小さい頃、お前が落としたものをママが拾うと烈火のごとく怒ってたくせに、人にはしてあげるのね。そういうところあるのね、君。ママびっくりしたわ。


 もうここまで票が固まるとですよ、唯一の『元気がある』っていうのは最早幻なんじゃないかって思いますよ。いや、元気はあるんですよ? 彼はいつだって元気いっぱいなんですよ。だけれども、その元気さが霞むくらいなんでしょうね。そんなことよりも優しさと創作活動だと。


 ちなみに、息子はですね、母に似てしまったため、未だに顔と名前をちゃんと覚えていない子もいるようで、『楽しい』に一票入れてくれた子(しかも女の子)のそれを裏付けるエピソードとして、


『わたしのことを○○さん(全然かすりもしない名前)といったりするところです。』


 などととんでもないことが書かれてたりもしました。


 おまっ、女の子の名前間違うとか下手したら刀傷沙汰になるやつだからな?! しかも『ゆみちゃん』を『ゆみこちゃん』とかそういうレベルじゃないからな? その子が『ゆみちゃん』なら『まどかちゃん』くらいかけ離れてるからな?!


 いつだったか、学校に行くのが嫌だって泣いている鈴木キラ(仮名)君を励まそうとして、「泣かないで。元気出して、山田キラ(仮名)君」って堂々と言い放った、っていうエピソードを思い出しましたわ。その場にいた旦那は思いっきり吹き出したそうです。泣いている鈴木キラ(仮名)君はそれどころじゃなくて聞いてなかったみたいですけど。


 まさか『キラ(仮名)』なんて変わった名前が同じクラスに二人もいるとは思いませんでしたよ、こっちも。だから息子もごっちゃごちゃになったんでしょうね。この手の名前って被らないみたいなイメージあったんですけど、案外いるもんです。

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