第744話 ブルゾン

 遅ればせながらやって参りましたね、いつものアレが。


 ――え? アレって何だ、って?


 アレですよ、アレ。

 カクヨムコンが終わった後に来るやつですよ。あの終わったー、っていうやり切った感ていうんですかね、気が抜けちゃう感じっていうんですかね、もうとにかくそんなやつですよ。


 今回は例の桃太郎がありましたから、カクヨムコン終了後もなんかよくわからないテンションでおりゃーって書いてたんですが、書き終わったら急に来ましたね。もうしばらくはこのエッセイをだらだら続ける感じなのかしら。


 いや、お前書きかけのやつまだいっぱいあるじゃねぇか、あれどうすんだよ、って脳内の鬼コーチが言ってるんですけど、もう一旦聞こえないふりしてますから。ああでも、流動体生物のやつは諦めきれない……。とりあえずやる気が復活したらまたちまちま書きます。それまではこのエッセイやら短編やらでどうにか命を繋いで……。


 さて、そんなこんなで3月がもうスタートしてるんですけども、ウチの職場ではですね、制服が変わりまして。


 どうやらこれまでもちょいちょいと変わっていたらしいのですが、ここ5、6年ほどはそんなこともなかったらしく。私はまだ務めて5年かそこらなので、今回が初です。


 それがですよ。


 まぁー薄いんですわ。もうぺらっぺら。小売店ですからね、まぁ適当なスーパーとか電器屋さんの恰好をイメージしていただければ良いんですけど、冬服と言えば、まぁなんていうんですか、ジャンパーとかブルゾン的な感じじゃないですか。背中にどどんと店名が書いてるような。そんでその中は何を着てもOKみたいな感じで、とにかくそのブルゾンを着る、っていう。制服の規定にも『ブルゾン』って明記されてますんで、我々はブルゾンを着て仕事をしているわけです。


 そこでふと思ったのが、『ブルゾン』って何なんだ、っていう。ジャンパーとは違うの? 


 それが気になりまして、ちょっと調べてみたんですけども。


 ブルゾンはちょっと高級で、ジャンパーは気兼ねなく着られるもの、みたいなことが書かれたサイトを発見しました。えっ、そうなの? だとしたらいまのいままで『ちょっと高級で、あんまり気兼ねなく着られないもの』を着て仕事してたの、私達?! 汗やら埃やらで偉いことになるんだから、だったら気兼ねなく着られるやつにして? 気ぃ遣うから!


 そんでまぁ、そもそもブルゾンというのは、フランス語らしくてですね、裾を絞ったブラウスという意味で、ウエスト丈か、それ以上ある長めのジャケットということらしいんですけど。えっ、何、私達服の上からさらにブラウス着て仕事してたんだ! って。調べれば調べるほどわからなくなってくるわけですよね。


 でもまぁ、ブラウスなんだと考えればですよ、まぁ、ぺらっぺらでも良いのかな、ってそんな気持ちにもなりますよね。


 いや、なりますよね、じゃねぇんだって。

 クッソ寒いんですって。

 おいこれデザインしたやつ誰だよ。

 絶対あれだろ、考えたの関東とかそっちの方のやつらだろ。

 全然寒冷地仕様じゃねぇんだよ、この薄さはよ。ここ東北なんだよ。その会議に北海道か東北の人間も混ぜろや。

 夏服の方はまだ良いよ。

 冬服だぞ? こっちどんだけ寒いかお前ら知らねぇんだろ。よっしゃ体感させてやるからそのブルゾン一枚でこっち来いや。倉庫に一晩泊めてやっからよぅ! おうおうおう!


 ってね、いまはだいぶ温かくなりましたから何とかなってますけど、ほらこないだの寒波とかね。これが来年も来たらどうしましょう、って、職場のパートさん達は恐々としています。


 

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