第665話 アイツが帰ってきた!(らしい)

 この年になると新しいことを始めにくくなるというか、初めてのもの、見たことがないもの、やったことがないものへ挑戦するのがすごく難しくなるんですよ。若い頃はコミュ障の私でも何か勢いがあったというか、やってみようかな、みたいな気持ちがあったんですけどね、いまは全然。いま知ってることだけで良いんじゃないか、新たに何かを始めなくても良いんじゃないか、みたいな気持ちになってしまうんですね。


 だから、例えばYouTube見ててですね(またYouTubeの話かよ)、テレビゲームをしているおばあちゃんを見ると、ほんとすげぇな、って思うわけですね。いや、そのおばあちゃんはどうやらゲーム自体は40年くらい前からやってるみたいなんですけど、それをYouTubeにあげちゃうとか何その積極性! しかもお顔出しちゃうのね?!


 私からすればですよ、ご高齢の方がゲームをしているのもびっくりですけど、よく動画撮って上げようと思ったな、って。もしかしたらお子さんやお孫さんに勧められたのかもしれないですけどね。でも、何か勝手なイメージなんですけど、高齢者ってもっと内にこもる感じかと思ってたというか。


 いや私ももっといろんなことにチャレンジしてみないといけないな、ってちょっと勇気をもらったりしてね。まぁ、勇気をもらったところで新たに始めるようなことなんてないんですけど。


 そこでふと思い出したのがですね。


 そういや初めてスタバに行った時も偉い勇気出したな、って。

 大学生の時でしたけどね、その時は既に一人で牛丼屋さんとか餃子屋(みよしの)さんに行くのも全然平気だったんですけど、スタバだけはどうしてもおっかなかったんですよ。だってあのオシャレ空間何?! それにオーダーも難しそう! って。


 まぁ、何とかフラペチーノの何とかをマシマシで、みたいな難しいやつを頼もうとすれば難しいんでしょうけど、本日のコーヒーをショートで、みたいなやつなら簡単だと思うわけですが、だって飲みたいのはやっぱりその何とかフラペチーノじゃないですか。


 それでもまだ大学生でしたから、何とかなったんですよ。

 けれど、未だにコンビニのコーヒーが何か怖くて買えないいまの私なら、間違いなく買えないでしょうね。もう指をくわえて素通りですよ。


 そんな『何かシャレオツだし、オーダーも難しそう』なお店といえば、もうひとつあるじゃないですか、いやひとつだけじゃないですけど。


 サブウェイですよ。

 あのサンドイッチ(?)屋さんですよ。


 どうやらかつて秋田市駅前にあるホテル内にあったらしいんですけど、それが撤退していたらしく。秋田市在住のオシャレっ子達は「俺(私)達のオシャレ空間が!」と嘆いていたらしいんですよ。それが帰ってきた! っていう。


 とはいえ、秋田市なのでどっちみち私は行けないんですけどね。


 それがですよ、どこに出来たのか、って話なんですよ。

 以前はホテルでした。

 しかも、以前、天皇陛下もお泊りになられたとかっていう格式の高いホテルです。ちなみに、我々が式を上げたのもそこです。えっへん!(改装するからって安く挙げられた)


 じゃあやっぱりそれ相応のところに?! って思ったんですけど。


 まさかの地元スーパー!

 

 いや、もちろん、秋田県内ではかなりの大手スーパーですよ? 青森の方にも出店してるくらいの大手です! なんですけども……


 それ、ウチの市にはないじゃん? 主に県北じゃん?


 なんていうんですかね、スーパーの中のサブウェイだったら私でもきっと入れただろうな、って。おばちゃん達に混ざって買えただろうな、って……。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る