第639話 悩むところ

 いやぁ、ここ最近とんと指が躍りません(筆が乗りません)で。

 エッセイこっちの方はですね、まぁぼちぼちやらしてもらってるんですけども。


 カクヨムコンがあともう少しで始まるってのに、何かぐだぐだなわけです。えっ? 宇部さんって基本的にぐだぐだでしょ、って思った方が大半かとは思うんですけども。よっしゃ表に出ろ。


 それがですね、いまちまちまと新作を書いているわけですけども、キャラが暴走しないと言いますか、いや、普通暴走される方が困るんですけど。私の場合、それに結構助けられてきたんですよね。ほう、お前はそっちの道を走りたいのか、おおう、それも全力で突っ走っちゃうのか、成る程、ならばお前が走りやすいように、どぉれ道を整備してやろう、みたいな。それで結局うまいこといったりするものですから(自分的に)。


 で、書き終わってからプロットというか、設定メモというか、そういうのをちらっと見て、「おいおい、全然違うじゃん」って苦笑するのがいつものパターンなんですよね。


 ところが、今回はそれがあんまりなくてですね。

 やっぱりアレか。

 朝読大賞をがっつり意識しちゃったからか。慣れない高校生ものに手を出したからか。コメディを封印……はしてないからその辺はいつも通りではあるけれども。


 朝読の方に出そうかなって思ってですね、なるべくフレッシュかつ爽やかなお話にしようと思ったわけです。甘酸っぱくもどかしい恋のお話をね。もうあれですよ、ちゅーはあっても(ある予定はなかったけど)、もう、ちゅっ、くらいのさっわやかぁ~なやつですよ。私の大好きな『謎の暗い過去』とかそういうのもなしにして、何かこう、レモンスカッシュとかね、カルピスウォーターとかね、そういうのが似合う感じって言いますかね。カルピスソーダでも良いんですけど。明日の日本を背負って立つフレッシュな若人が健全に読めるやつをね、っていう感じで意気揚々と書き始めたんですけど……。


 だとしたら、私が書かなくても良くね? みたいな感じになって来たといいますか。


 私といえば何だ。

 宇部松清といえば何だ。


 何かよくわからないけどとにかく暗い過去の一つや二つ背負わされている男キャラ(ヘタレ)と、

 鈍感なんだか天然なんだかわからないけど意識的無意識的に男キャラを振り回す女キャラ(ツンデレが好き)。

 そして、詰め込み過ぎじゃね? ってくらいに何か色々盛り込まれている脇役ズじゃないのか、と。


 そんで、エッセイこれほどではないにせよ、それ本当に本編と関係ある? みたいなぐだぐだの文章と、そこだけはやけに気合の入った架空の店や商品名などなど。

 

 そして、忘れちゃいけないのが突如差し込まれる容赦ないコメディと、(作者が)待ってましたぁ! の暗い過去回想シーン!


 こうでしょ?

 私ってこれでしょ?


 って書いちゃうと、お前そういうのしか書いてねぇのかよ、って話ではありますけど。


 悩むところなんですよ。

 無理して爽やか路線で書ききって朝読に突っ込むか、いえーい祭だー、あとはもー知らんー、って好きに書いて普通に長編部門へゴーか。いや、どう考えてもこの文章からして私は後者を望んでますよね(笑)


 スタートに間に合わないかもですが、ちょっと頑張って宇部カラーに直そうかと悩み中です。ああ、朝読。私にはやはり無理なのかな。

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