第584話 それはもはや

 ズボンって消耗品ですよね。

 ていうか、『ズボン』っていうのおばちゃんなのかしら。なんて言うの? パンツ? いや、口で言うなら発音の違いで下着と区別出来るけど、これ文字ですからねぇ。ちゃんと伝わるかしら。


 え? 下着の方のパンツも消耗品だから大丈夫? 


 確 か に !


 そうじゃなくて。

 今日は下着じゃない方のパンツの話がしたいの。だからつまりズボンですわ。もう良いわ、ズボンでいくわ。


 ズボンがね、消耗品だって話なんですよ。

 うん、まぁ、安いやつを履いてるからかもしれないんですけども。仕事用で履いてる黒いズボンがですね、まぁー、穴あくんですわ。具体的にどこが、っていうのはちょっと濁しますけど、歩く時に擦れる部分とだけ記しておきましょうか。もうバレた気がしますが。


 いや、私がね? それはそれはスレンダーなバディでね? 腿と腿の間にがっつり隙間があるっつーんならね? それは全然擦れんのですけど、ですけどってもう完全にバレましたけど、まぁそこに穴があくんですわ、正味な話。ちなみに、『正味な話』ってダウンタウンのコントで知りました。それはおいといて。


 すぐに穴があくから安いやつを買っているのか、安いやつだからすぐに穴があくのか。

 もうわけがわからんのですよ。一体何本の黒ズボンを葬ってきたのやら。


 ちょっと良いやつを買ってみようかと思うものの、もしそれも同じくらいで穴があいたらと思うと怖くて買えないのです。


 もうね、その穴のあいたズボン、捨ててるんですけど、もったいなさすぎてね。だって穴あいてるのなんて二ヶ所くらいなんですよ?(大抵両側逝く)


 いまの私なら「よし、無事な部分をリメイクして――」っていうのがスキル的に出来そうではあるんですけど、ババァが履いてたズボンから何を生み出せと。これ、膝に穴があいたとかならね? いっそ短パンにするとかね、そういう方法があるじゃないですか。良い年して短パン?! ってのはありますけど。

 

 ただね、今回のズボンはなかなかの強さだったんですよ。なかなか厚かったといいますか、カラージーンズだったので丈夫だったんですよね。でも、甘く見てましたね。己の腿肉を。1年近く持ったんですけどね。ええ。


 そんでこれがメンズのジーンズなんですよ。ちょっと長いんですけどね、スキニーだったら多少長くても足首辺りにくしゃっとさせときゃ良いかな、って。

 何かいま、それスパッツじゃねぇの? ってくらいにピッチピチのスキニーが流行ってません? ウルトラストレッチとかで、ピチピチだけど苦しくない、みたいな。レディースだけかもですけど。

 

 いやもうそれ完全にスパッツですよ。黒いやつなら完全にスパッツよ。もはや江○2:50よ! ちょっと足首辺りがくしゃってなって、足がまっすぐ見えるみたいな、そういうやつじゃなかったっけ? 苦しくないからOKとかそういうんじゃないのよ。そんなにピチピチさせたいならスパッツ履けや! ってね。


 というわけで、下手にレディースのを買うとですね、私のおみ足がむちむちとかそういうの関係なしに足首までピチピチなので、もういっそメンズなら良いんじゃねぇの、っていうね。そしたら、まぁ良い感じにひざ下がまっすぐ見えるものですから。それで大層気に入ってたんですけど、摩擦には勝てなかったみたいで。ええ。


 だからね、いま必死にエアロバイク漕いでるんですけど、密かに週6で続けてるんですけど、ちょっと足も細くならないかしら、って。ここまで来るとズボンの性能云々じゃなくて、一刻も早く私の腿に隙間を作ってやらなきゃなんねぇんじゃねぇかなって思ってます。


 それかいっそがに股で歩くかですよね。

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