第524話 そもそも何であいてるの?
そうそう、名探偵コナン(シーズン4)を見ててそういえば、って思ったことなんですけども。
いや、灰原哀ちゃんがね、転校生としてやってくるわけですよね。皆さんも人生で1度くらいはこの『転校生が来る』っていうイベントを体験したことがあるんじゃないかなって思うんですよ。どういうわけか転校生が来るって情報ってすぐ広まるんですよね。あれも結構謎なんですよ。思い返してみれば、必ずといっていいほど転校生の存在は知れ渡っていたように思います。
漫画なんかだと、クラスの誰かが何らかの用事で職員室に行った際に先生方が話してるのを聞いちゃったりですとか、もしくはその転校生の親御さんが転入の手続きやらなんやらで来校してて、それで――みたいな。
いや、先生方、個人情報もっと大事にして?
まぁ、いずれクラスの一員になるわけですからね、『来る』っていう情報くらいは漏れてほしいものです、確かに。いきなり抜き打ちでこられても正直困っちゃいますよ。適切なリアクションがとれませんしね?
それに、
「ねぇねぇ転校生が来るらしいよ!」
「えー、男の子? 女の子?」
「そこまではわからないんだけど」
「恰好良い男の子だといいなー」
っていうの、やりたいじゃないですか。漫画でも絶対必要じゃないですか、このくだり!
まぁ、『来る』だけなら良いんですけど、なぜこんな中途半端な時期に? みたいなパターンで、実はご両親の離婚でゴニョゴニョですとか、前住んでたところでちょっとトラブルがあってゴニョゴニョみたいな、その辺のところが漏れちゃったら大変ですからね。先生方本当にその辺だけはよろしくお願いしますよ。
さて、そんなこんなで転校生はやって来るわけです。転校生サイドも、そしてそれを迎え入れるクラスサイドもお互いにちょっと緊張しつつ、自己紹介したりして。
ここからですよね、最大の謎は。
「えーと、それじゃあ○○(転校生)の席は――(キョロキョロ」
これね。
いや、少なくともですよ。
先生の方では転校生が来ることを知っているわけですし、「えーと」じゃないですよ。もうあらかじめ目星をつけておいてよ、って話なんですよ。
ていうか、え、これウチの地区だけの話なのかわからないんですけど、平時から机っていくつか余ってるものなんでしょうか。私がいままで体験した『ウェルカム転校生パターン』としては、
転校生が来るらしい、という噂が流れてくる。
↓
その日の朝なり、前日の放課後なりに先生が教室に机をスタンバイする
↓
それによって噂レベルだった『転校生』が現実味を増す
っていう感じだったんですよ。
だからもう「えーと、○○の席は――」じゃないんですよ。自己紹介の後は流れるように席へと誘導されるわけです。
で、今回、コナン君のパターンなんですけど。
たいていの場合、主人公の子の隣が偶然あいていて――となるわけですが、まぁもちろんコナン君の隣もあいているわけですよ。そりゃああいてるに決まってます。こんなに都合よく彼の周辺でぽんぽんぽんぽん事件(しかも殺人レベルの)が起こるような世界ですよ? そりゃあ隣の席あけるくらいわけないですよ。
が、しかし、『名探偵コナン』におけるジャイアン枠、おにぎり頭の元太君(高木刑事と中の人は同じ)の隣もあいてるんです。そんで、うひょー、可愛い女子が来たぜー! とテンション爆上げで挙手する彼をガン無視して、哀ちゃんはコナン君の隣に座るわけです。そりゃそうです。おにぎり頭の隣に座ったって物語は動かないのです。やはり怪しい眼鏡のガキの隣に座っとかないと。
いや、何このクラス。
平時から机2つもあいてるの?
やっぱりアレ? 事件的なアレ? そういうこと? 子どもにも容赦ないわけ、この米花町は!?
いやほんとね、私の学校、小学校も中学校も基本的にあいてる席なんてなかったんですけど、あれなの? 都会の学校ってそんなぽんぽん転校生が来るもんなの? だから常に机が用意されてるの? どうなの、そこんとこ!?
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