第456話 まだ見てます
私が「まだ見てます」って言ったら、もうピンとくる人はピンと来てると思うんですけど。
ジェイソンですよ。
13日の金曜日ですよ。
まーだ見てるんです。もうここまで来たらいっそ全シリーズいっときたい。いっときたいんですけど、問題はウチの近くのTSUTAYA、どうやら欠番があるみたいでして。
3ね。
これが貸し出し中でないのかと思ったら、そもそも置いてなかった、という。おいマジかよ。
で、結局こないだお話した通り、4を先に見てしまったわけですね。そうです、『完結編』ですよ。『THE FINAL CHAPTER』ですわ。へぇー、『THE FINAL CHAPTER』って完結編って意味なんだぁー、ってアホ面ですわ。あっ、ご安心ください。今回もギリギリネタバレじゃない感じのところで止めますから。
いや、しかしですね、1と2を見た私はですね、シリーズが結局10作あって、何なら他のムービースターさんと対決してたりもする、なんて前情報を例え知らなかったとしても、「いや、これ絶対完結しないだろ」ってちょっと疑ってかかるわけですよ。
だいたいホラー映画って何でもそんな感じじゃないですか。と、すべてのホラー映画を見たのかよ、って突っ込みが入りそうなこと言っちゃいますけども、だいたいホラーって、
女「終わったわね」
男「ああ、そうだな」
女「私達、勝ったのね」
男「そうさ、勝ったのさ」
みたいな会話を朝日をバックにしつつ、元々恋人同士なのかあるいはその一歩手前だったのか知りませんけど、ちょっと抱き合ってチューとかしちゃったりして、みたいなエンドだったりするじゃないですか。まぁ、そんなシーンはたぶん見たことないんですけど。また得意の想像であたかも見たかのように書いちゃいますけど。
と、見せかけて、倒したはずのヤツの手がぴくりと動くなり、ちらりと凶器が見えるなりしてエンドロールじゃないですか。たぶん。いや、そういうのは見た気がするんですよ。もうね、完全に続編を意識した締めになってるんですよ。だってほら、これ大ヒットしたらそりゃあ2作らんといけませんからね。
なのでね、私としてはですよ、この4(『THE FINAL CHAPTER』)を見てですね、おお、確かにこりゃあさすがのジェイソンさんも終わったな、と思いつつも「さぁーて、5ではどんな感じで復活するのかしら」ってむしろそっちをわくわくしてたわけですね。何ていうんですかね、壮大な前振りとでもいいましょうか。
そしたらですよ。
そのTSUTAYA、5もないでやんの!!
そりゃあないぜ!
で、旦那は6を借りて来てくれたんですね。いつもありがとう旦那。こんな猟奇的な映画を次々と見ちゃう妻でごめんな。
しかし、残念にもほどがあるわけですよ。何せ私はジェイソンさんがどのようにしてあの状態から復活を遂げるのか、というのが見たかったわけですから。
が、旦那は言うわけです、「大丈夫」と。
一体何が大丈夫なんだヘイヘイヘイ、おいあそこのTSUTAYAに文句を言ってやる、止めてくれるなおっかさん、なんて鼻息荒くしている私に、彼はそのディスクを指差すのです。
そこには『13日の金曜日 PART6 ジェイソンは生きていた!』 の文字が。ちなみに洋題は『JASON LIVES』。わお、シンプル!
――えっ。
ちょっと混乱しましたよね。いや、これこそ完結編の次じゃない? 5にあるべきサブタイトルなんじゃない? 死んだと見せかけてやっぱり生きてたよ! って感じなんじゃないの?! もうなおさら気になるわ、幻の5!!
まぁ、とにかく見ましたよ、6。ええ、ジェイソンさん、やっぱり復活しました。もうね、ぶっちゃけ驚きませんよ。タイトルでネタバレしてんですから。むしろこれで生き返らない方が驚くってなもんです。
さて、欠番が2作もあったこともあり、もうあっという間に6まで見てしまったわけです。さぁ、次は7か。もう最近じゃただのキャンプ番組でもちょっとハラハラしている私がいます。
いいか皆、キャンプ地では決してイチャつくなよ? 宇部さんとのお約束だ。
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