第408話 いまの私ならもしかして

 って思うわけです。


 (たぶん)3週間くらいで80,000字くらい書けたいまの私なら、もしかして、この書きかけのやつも完結させられるんじゃないの!? って。ちょっと自分自身に期待しちゃいますよね。


 あれですね、いつ書き上がるかわからんわからんって言い続けてる、趣味全開のお話のやつです。これね、ちょっと怖いんですよ。何が怖いって、これを投稿したらですね、私の性癖的なものが全部バレちゃうんじゃないの、って。


 何でしょうね、年上女子×年下男子が好きだとか、兄妹が出て来るのに弱いとか、ヒロインはちょっと勇ましい感じが良いとか、男の方はだいたいちょっとヘタレとか、さんざんそういうのは書きましたから、この辺はもうバレてるし、全然良いんですけどね。特撮要素とかバトル要素が加わってくると途端に恥ずかしくなってきちゃって。


 それでもですね、書きたいものは書きたいわけですよ。そもそも小説を書き始めた動機が『自分が読みたいやつを書く』ですから。もうね、書いてるそばから自分に刺さりまくってるわけです。熱い! 胸熱だよ宇部先生!! と思う反面、しかしこれ、受け入れられるのだろうか。そんな思いもよぎります。

 

 あと、気になるのが、これってジャンル的に何? 現代ファンタジー? それとも、異星人相手に戦うからSF? 父と子の成長を描いてる(言うほど描いてない)から現代ドラマ? まぁ、いまのところヒロインはお母さんですから恋愛でないことだけは確か。いや待て。ここで夫婦の愛がどうたらこうたらすれば恋愛になるのかな? ううん、でも夫婦愛で恋愛ってどうなんでしょうか。この夫婦、50代なんですけど。何か生々しすぎる!


 そんで、毎度毎度のことながら私の長編の書き方というのがですね、もうとにかく行き当たりばったりなわけです。何せ『自分に刺さる』が基準なもので、とにかく自分的に最高に好きな台詞とかそういうのをガーっと詰め込んでるだけなものですから、細かい展開とか辻褄は書きながら調整してるという有り様でして。で、だいたい形になってきた気がするので、よっしゃそろそろ流れとか考えねばならんなぁ、って。もうさんざん4万字とか書いてて考えてるわけですね。


 ところが、ここで行き詰まるわけです。

 いや、詰まって当然ですよ。行き当たりばったりで書いてきたんですから。


 で、テーマが『昭和の特撮とちょこっと平成』なので、とにかく昭和の特撮の展開あるあるを盛り込もう、と考えているわけです。昭和の展開といえば外せないのが『園バス丸ごと誘拐』じゃないかと私は思っておりまして、それはもう書いたんですよ。これは外せませんから。怪人・星人共は必ず園バスに手を出しますから。後は何だろう、何だろうってここ数日ずーっと考えてましてね。


 爆弾を仕掛けるならやっぱダムかなとか。

 毒を流すなら井戸あるいは団地の水道だろうな、って思ったんですけど、いまもう令和なのに井戸使ってる人いるかな、とか。団地よりはむしろタワーマンションなのかなとか。

 海から来るやつは絶対石油コンビナート狙うよな、とか。

 結構バレバレなロゴ入りのトラックとかでヤバいブツを運ぶよな、とか。

 偽者って視聴者的にはかなりバレバレなのに誰も気付かないよな、とか。


 まぁ、そんなことを仕事中にずーっと考えてましてね。


 ヤバい人ですよ。


「ダムを爆破して……、井戸に毒も流すか……」


 って。ごみを捨てに行きながら呟いてましたからね。完全に犯罪者予備軍でしたね。誰か私を逮捕しろ。

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