第391話 かいけつ

 といわれたら、何をイメージします?


 そう、『快傑ズバット』ですね。そうでしょうとも。ズバッと参上、ズバッと解決ですよ。

 え? 『快傑ハリマオ』もあるだろふざけんな? まぁまぁ落ち着いてください。さすがに私産まれてませんから。いや、それを言ったらズバットの時も産まれてませんけど、まぁ宮内洋作品ですからねぇ。仕方ないのです。いや、ごめんなさいって、怪傑ハリマオも決して嫌いなわけじゃないのです。あの風貌とか最高ですし、武器が拳銃というのも潔くて好きです。ただね、とにかく知らない。銃に長けた正義の人が、そいつで悪とドンパチやるんだろうな、ってことくらいしか想像がつかないわけです。ズバットのような「あんた日本じゃ二番目だ」みたいな台詞も知りませんし。


 待ってください待ってください。『快傑ライオン丸』もいるじゃねぇかいい加減にしろ、っておっしゃる気持ちもわかります。私もね、昔のハリアーのCMに出て来たライオン男が好みのドストライク人間なものですから、あのビジュアルはむしろ大好物です。ただね、残念、これもよくわからない。Wikipedia先生の力を借りないと何もわからないのです。こんなんでよく「昔の特撮が大好きです」とか言えるな、って厳しいご意見ごもっともでございます。


 ええ、私、昔の特撮は大大大好きでございますけれども、そこまで詳しくはないのです! 広く浅くにもほどがあるレベル。水深とか2センチくらいだと思ってください。


 それは置いといて、残念ながら、今日の『かいけつ』はですね、ズバットでもハリマオでもライオン丸でもないのです。


 ゾロリです。かいけつゾロリ。児童書やアニメなんかで超有名なアレですよ。

 調べてみますと、なんと1987年からあるみたいですね。


 が、実は私、これ一冊も読んだことがないんですよ。

 おかしいなぁ、本が大好きで小さい頃からたくさん読んでたはずなのに。もちろんちゃんと産まれてますし、発行時には読み書きも会得してるんですよ。なのに。


 恐らく、母親が男児向けだと判断したのでは、と思うのですよ。その頃の私といえば、ちょっと内気といいますか、母親に対してあれ買ってこれ買ってって言えなかったタイプで、買い与えられたもので我慢する感じだったのです。なので、可愛らしい魔女の子がお菓子を作るようなお話は読んでた記憶があるんですけど、このゾロリとか、ズッコケ三人組も読んだことがないのです。で、それを読むことがないまま、赤川次郎さんやら江戸川乱歩先生の方へ行ってしまい、なんかちょっと「ふふっ、児童書なんて卒業したわ」みたいなこじらせ方をして文庫本を読むようになってしまってですね、ああ、なんてもったいないことをしたんだろう、って。


 というのもですね、いま息子がアニメの方ですけど、『かいけつゾロリ』を見ておりまして。えー、普通に面白いじゃーん、って。なぞなぞコーナーとかね、ちょっと大人の力を見せつけてやったりして(まだ7歳には勝てるようです)。


 昔読めなかったからこそ、いま!


 と思って、図書館に行ったら(返すのもあったので)――、


 ええ、連日のコロナパニックのせいで閉館しておりましたわ。ちっくしょう。

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