第281話 過ぎたるは猶及ばざるが如し
この言葉、覆水盆に返らずみたいな意味かと思ってたんですよね。
過ぎたことは帰ってこないぞ、みたいな。
違うと知ったのはたぶん大学生くらいでしょうか。やりすぎは良くないとかそんな感じですよね。『過ぎ』が多過ぎとかそういう意味で、多過ぎるのは少ないことと同じくらい良くないぞ、みたいな。
こういう間違えやすい言葉シリーズでいうと、情けは人の為ならずとかもそんな感じでしたっけね。まぁそれは良いです。良いのかよ。
今日はこの『過ぎたるは猶及ばざるが如し』って話をしようかなって。
あれですよ、あれ。
スティックタイプのコーヒーですよ。そう、冷たい水や牛乳にはサッと溶けないことでお馴染みのやつ。いまはもう冬ですからね、お湯で溶かしますから、その点はまぁまぁ心配ありませんけど。ただ油断してたらあれね、ちょっと今日の薄いなぁ、あっ、溶け残ってる!! ってこともざらにありますから。いや、ちょっと薄いな、の時点で気付けってなもんですけど。ちゃんと混ぜましょうね。
さて、そのスティックコーヒーなんですけど、いまはコーヒーだけじゃなくて紅茶系もありますよね。ミルクティーとかそういうのじゃなくて、アップルティーとかピーチティーとか、そういうフルーツフレーバーのやつ。
新しいものにはすぐ飛びつく(ただし価格と応相談)私なもので、そういうのもちょいちょい買ったりしているわけです。
ただね、これ系のやつって、だいたいどれも150mlのお湯に~って書いてるんですよ。つまりは、普通のコーヒーカップとかティーカップってことですよね。
何、皆さんこれ系の飲む時ってそういうカップ使ってらっしゃるの?! 私、マグカップとかなんですけど。最近じゃあの保冷保温タンブラー? そんな感じなんですけど。コーヒーカップとかティーカップってあれでしょ? ソーサー付きのでしょ? そんな上品なやつ宇部家にゃねぇよ! 家庭訪問のお知らせが来たら買わなきゃなぁくらいには思ってましたけども。
それは置いといて。
結局いまのところ家庭訪問の『か』の字もなくて、あれ、一年生はないのかな? って思ってるんですけど、そこもまぁ一旦良いです。
いや、普通に足りないわけですよ。150mlでは。かといってお湯を多くすると薄いですし。
じゃ、スティック2本使ってお湯を300ml注げば良いじゃん! ってね。ピコーンってひらめきましたよね。
で、早速やってみましたわ。
成功ですよ。あの味がたっぷり300ml!
良いじゃん良いじゃんって機嫌よく飲んでたわけですが……。
飽きる。
飽きましたわ。
しかも冷めるといまいちね。なんていうか。
つまり、あの150mlっていうのにもちゃんと理由があったんですよ。美味しく飲みきれる量、という。
そりゃあ日本の一流食品メーカーが試作に試作を重ねて販売に踏み切った商品なんでしょうから、150mlがベストなんですよ。
と、先人の言葉を思い出しながら冷めたコーヒーを啜る私でございました。
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