第252話 それほんとにサッと溶ける?
いまはもうだいぶ寒くなってきましたからね、そろそろコーヒーもホットに傾きつつあるんですけど。
いまって、インスタントのコーヒーも色々あるじゃないですか。スティックタイプのやつとか。コーヒー以外にも、ココアオレとか、ほうじ茶ラテとかね。
ちょっと気になってるんですけど、ココアオレって、ココアとどう違うんですかね。いや、『
いや、ココアって、そういうものじゃなかった?
そりゃお湯に溶かすだけっていうのもありますけど、基本的には温めた牛乳で――みたいな感じだったと思うんですよ。喫茶店とかそういうところで飲むやつってそうじゃないんですか?
とまぁ、『ココアオレ』に関しては一旦良いです。
あと『ティーラテ』と『ミルクティー』は何が違うのか、という突っ込みもしたいところなんですけど、それを言うなら『ほうじ茶ラテ』ですよ。これは『ほうじティーラテ』にはならないんだな、って。『ほうじ』って英語で何ていうんですかね。まぁ、それも良いです。今日語りたいのはそこじゃないので。
いや、あれですよ。
『冷たい水でもサッと溶けます』的なやつ。
サッと溶けたためしがねぇな、って。
洗濯洗剤もね、だいたい溶け残ってますよ。震災の際に床にぶちまけちゃったのをきっかけに液体洗剤に代えたんですけど、その前から「こいつ、絶対溶け残るじゃん。それとも何、ウチの水が冷たすぎるってこと?」ってずっと不満に思ってましたからね。まぁ、あれからだいぶ経ってますから、もうどんな水でも完璧に溶けきる感じになってるかもですけど。いや、私は信じない。
粉末洗剤もそうですけど、そのコーヒーとかもね、そうなんです。夏場は冷たいのが飲みたいじゃないですか。だから、そのパッケージに記された一文を信じて冷たい牛乳を注ぐわけですよ。
まぁー、混ぜる混ぜる。結構混ぜます。
サッと溶けるってそういうこちらの頑張り方次第みたいなことじゃなくない?
何なら、もう優雅にさーっと混ぜるだけで溶けきる感じじゃない? だって、サッと溶けるって言ってんですよ? 白鳥は実はめっちゃバタ足してるみたいなそういう話じゃないですか、これ。お抹茶かな、ってくらい泡立っちゃう。
そんで、もうそろそろ良いかな? って飲むとちょっとまだ粉っぽかったりしてね。もう最近では諦めて少量の熱湯で溶かしますもん。
で、もう一つ気になるやつ。
あのね、また名探偵コナン的な話になるんですけど、ほら、ああいうお話って、コーヒーとかお酒とかにね睡眠薬を入れたりするじゃないですか。まだね、コーヒーならわかる。しかもホットならね?
そんな冷えてるカクテルとかに錠剤ぶち込んでるけど大丈夫? そんな相手がよそ見している隙とかに溶ける? ラムネならまだしも、薬ってそんな簡単に溶けちゃ駄目なんじゃない? バーテンダーさん、すみません、ちょっとこれもっかい振ってもらえます? ってお願いしないと無理じゃないですかね。
コーヒーもね、淹れる時に仕込むパターンならまだわかるんですよ。まぁ真っ先に疑われるでしょうけど、仕方ないです。しっかりかき混ぜられますから。でも、何ていうんですか、後入れタイプっていうか、やっぱりよそ見している隙にぽちゃんぽちゃんってパターンもあるじゃないですか。まさか人のコーヒーにスプーン突っ込んで混ぜ混ぜするわけにもいきませんし、さりげなくゆらゆらさせようと思っても持ってる時点で怪しさしかありませんしね?
で、だいたい皆さんぽちゃんの直後に飲んじゃうんですよ。大丈夫? まだ残ってるんじゃない? でもまぁ尺の問題もありますしね? -20分後-とかってわけにもいきませんから、せっかく淹れてもらったのに20分放置させるとかありえないでしょう。とっとと飲めやってなります。
で、万が一溶け残ってたらもうどうしようもないですよね。スープだったら「それクルトンじゃないですかね」って言えますけど、コーヒーにクルトン入れませんから。
じゃもうあれだ、今度から飲み物に睡眠薬仕込むときは保険的な意味でスープにしましょう。
来客は基本的にスープでもてなす謎の屋敷で起こる殺人事件――!
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