第248話 パンツは大事

 もうこんなタイトルにしとけばね? 何ていうんですか、もうそういうエロ目当ての読者さんも来てくれるんじゃないかとかね? そんな浅はかなことを考えたりして。


 いや、ごめんなさいね。特撮の話なんだ。


 え? パンツの話で?! って思うじゃないですか。

 これがね、パンツの話なの。いやパンツの話ではないけど。


 だって、仮面ライダーオーズですから!


 繋がってねぇよってね、思われると思うんですけど。ただ、このライダー、パンツを超大事にしてる人なんですもん。少しのお金と明日のパンツがあれば! ってね、よく言うもんですから。


 だから今日はパンツの話をしようかと思って。早速特撮の話でもなくなったけど。


 

 いや、ちょっと前だと思うんですけど、女性も男性用のトランクス履くの流行りませんでした? まぁ、男性用のトランクスっていうか……トランクスって男性のもののような気がしますけど。それはまぁ良いとして。


 私、だいたい流行が遅れてやって来るタイプだったりするものですから、数年の時を経て、私のところにもトランクスの波がやって来たのです。


 じゃ、履いてみよっか、ってなったわけですよ。

 

 でも、これまで30ウン年間女性用のパンツ(産まれて最初の数年間は紙おむつでしたけど……いやごめんなさい、私の頃は布おむつだったかもしれません)履いてきたものですから、なかなかその一歩がね。

 いざ履いてみようと思ったものの、どのタイプが良いのかとかわからないわけですよ。


 そもそも、何でその男性用下着が流行ったんでしたっけ。お腹まですっぽりいけるから? お尻も全部すっぽりいけるから?


 まぁとにかくすっぽり隠せるからとかなんでしょう。


 よし、そんじゃ履いてみるかな!


 というのも、先日、未開封の旦那の下着を発見したんです。姑さんがですね、安かったから~って子ども達のお洋服とか買ってくださるんですけど、そのついでに旦那の下着なんかも買っといてくれるんですよ。さすがに私にはないです。さすがに仲が良くても下着はね? ってことで。ふわもこ靴下とか買ってくれます(もちろんデカい。でもルームソックスだからOK!)。


 で、一応ね、旦那には言いました。


「パンツもらったから」

「はいよー」


 さすがは夫婦。

 これだけのやりとりで全部わかっちゃうわけです。

 さすがにこの理解の早さには少々驚きましたが、旦那は普段から何でもかんでも「いいよー」って二つ返事なものですから。こないだなんて自らを『ヘンジマン』とか言ってデンジマンの歌詞を替えて歌ってましたから。


 で、履いてみたわけなんですけど、まぁ……うん、これはまぁつまり『一分丈スパッツ』でしたね。何も中心部に何かを取り出せるような穴の開いたものを履く必要はありませんでした。


 しかし一度履いてしまったので、とりあえずこれは私用ということにしよう、ということで、間違えたりしないように言ったわけですよね。


「このパンツ、私のだから間違えて履かないようにね」


 と、洗濯済みのmyトランクスを眼前に突き付けてやりますと、旦那は何だかものすごく驚いてるわけですよ。


「えっ? 履いたの!?」って。


 いや、パンツで履かないって選択肢ある?!

 何に使うのよ、それ以外で。止血?! スタローンとかが服をビリビリ破いて腕にぐるぐる巻きつけたりするけど、そんな感じ?! いやぁパンツはどうだろ。いくら新品でもパンツはね? ていうか私止血するほど出血してないっていうか、そもそも出血してないからね!?

 

「いや履くよ! 履くでしょ、パンツなんだから。ていうか、それじゃ一体何に使うと思ってOK出したの?」

「誰かにあげるのかな、って」

「誰に?」

「えーと、浮気相手とか?」

「いるかぁっ!」


 ていうか、浮気してたとして、夫のパンツを渡すか! 

 

 ってね。

 いやぁ、パンツは大事という話でしたね。


 ほんとに全く特撮関係なくなりましたね。


 どこに着地するのかもわからないのがこのエッセイです。そういったスタート地点からの飛距離なんかも楽しんでいただく仕様となっておりますことをご了承ください。


 って何も最後に書かなくてもねぇ。


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