第162話 詐欺シミュレーション
AmazonPrimeでですね、相変わらず色々見てまして。
最近はドラマもちょいちょい見ているわけなんですけど、なんと私の大好きな有川浩さん原作の『三匹のおっさん』がシーズン3まで無料で見られるということを発見しまして。
で、こういうエッセイとかあんまり頭を使わなくても書けるやつなんかは、それを流しつつ書いてたりするわけです。PCに2画面出してね。小さいけど、全然問題ないです、私は。
というわけで、今回はその『三匹のおっさん』を見て思ったことを。大丈夫、ネタバレはしませんとも。たぶん。
いや、『おれおれ詐欺』のお話があったんですよ。といっても、お年寄りばっかりじゃなくて、まぁだいたい私くらいのおばさんにもかかって来てですね。そんなの声でわかるじゃんって思うんですけど、電話の後ろが騒がしいし、それに、何かもうパニックでそれどころじゃなかったりして。
成る程成る程、自分は大丈夫っていうのは危険なのだな、と。
改めて思ったりしたわけですよ。
私なんか特に「私は大丈夫」って思ってる節がありますし、その割にあっという間にパニックになるタイプですから。
これは早め早めにシミュレーションしておいた方がいいかもしれない、ってね。
しかも今回の詐欺はアンケート的なやつから漏れたので、私の名前とか、家族の名前とかも全部向こうにバレてるんですよ。
だから、
「由美子、俺だけど!」
「え? 守さん?」
という感じで、「母ちゃん、俺だよ俺!」っていう感じじゃないんですよ。名前を呼ばれたらもう何かこう、ぐっとそれっぽいじゃないですか。
これは確かにお年寄りも騙されそう。「俺だよ、俺」なら「だから誰よ」の応酬で諦めるパターンもありそうですけど、「康夫だけど、母さん?」なんて言われたらもうそれっぽいじゃないですか。
でもね、これに関しては、もう完璧な見破り方があるんですよ、私。
旦那は私を本名で呼ばない!
こないだのLINEの名前みたいな感じですよ。
旧姓が『鈴木松清』だとして、『鈴子』みたいな。
なので、
「松清(仮名)? 俺なんだけど!」
って電話が来た時点で、もう詐欺なわけです。まずそこを押さえておけば大丈夫。
だけど、私のことですからね、それでもパニクる可能性はある。確かにさすがの主人でも実家では私のことを本名で呼びますから。もしその電話が本当だった場合、そんな時に妻をあだ名で呼ぶだろうか、って話ですよ。
とすると、やっぱり確認作業が必要になるのではないでしょうか。
ツインテールは何味、とか、
最終的にゼットンを倒したのは誰、とか、それくらいのクイズは正解される可能性があります。きっと世代的にそれくらいはわかっているでしょうし。
思い出の場所は、とか、
初デートはどこだったか、とか、その辺のやつはむしろ私が覚えてませんし。
どうしようどうしようって悩みに悩んだ挙句、たどり着いたのがやっぱりあれでしたよね。
「ちょっと、ダンバイン、最初っから歌ってみて」
まぁ、ダンバインですから、知ってるかもしれない。有名ですから。詐欺グループは「このおばさん、あほだな。それくらい知ってるぜ」って思いつつ、ノリノリで歌うかもしれません。
しかし、それは罠だ!!
私の旦那はイントロからすべて歌うんだよ!!
っていうね。だから、「オーラロードが~♪」って歌い始めた時点でアウト。どうにか騙されたふりして待ち合わせ場所を決めてポリスメンを送り込みますわ。
ただ、万が一、その電話がガチだった場合(電車で痴漢をした等)、妻に電話をかけさせたら急にダンバインを歌い始めるヤバいやつですよね、完全に。
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