第159話 有難:迷惑が7:3くらいのやつ
有難迷惑、ってね、そういう言葉があるじゃないですか。
嬉しいけど、ちょっと迷惑、みたいな。
その代表的なものがあれね、子どものお手伝い。
「ママ、わたしがコップはこぶねっ(ツルッ、バシャーン!!)」
「ママー、ぼくがたまごわってあげるー(コンコン、コン!! グシャッ!)」
う、ううう嬉しいぃ~~~~。
叱るに叱れない。いや、叱りますけども。
あとあれ、新人さんが張り切って張り切って、あの小学生のリレー選手がバトンもらう前に腕をぐるぐる回す感じに張り切って、そんで、大きく振りかぶってとんでもないミスをするとか。もうね、やる気があるだけに叱れない。未来もあるし、叱れない。いや、本当はばしーっと叱った方が良いのかもしれない。それはわかってる。けれども私は叱り方がとことん下手。駄目だ、こんなことでは駄目だ。私は上司失格だ。私の上司力はそんなものだったのか。私の上司力は1桁か。女子力を磨く前に上司力を磨けば良かった。いや、いまは女子力関係ない。ていうかこの話自体が何なんだ。
というわけで。
まぁ、有難迷惑っていうものがね、あるわけですけど。
転勤の多い仕事を辞め、定住が決まり、持ち家なんかもね、手に入れまして。
で、近くに旦那の実家があることもあり、そっちの家でいただいたお中元やらお歳暮を分けてもらったりなんてことがあるわけです。
それから、いま住んでいるところはたくさん新しい家が建っていて(建売)、そこが続々買い手が決まったり、かと思えば注文住宅だったりとかしてですね、もう若い夫婦がじゃんじゃん入居ですよ。若い夫婦と思いきや、小さなお子さんがいたりもして。キャッキャウフフって、もう何かしらのCM撮れんじゃないかなって、こりゃあセキ〇イハイムとかからオファー来ちゃうかもなって、それともハッピーライフハッピーホームの方かなって、そんな暖かな光景が繰り広げられているわけです。で、近所に引っ越ししてきたとなれば、そりゃあご挨拶なんてイベントも発生するわけで。
じゃあその、お中元&お歳暮と、引っ越しのご挨拶でどんなものをいただくかって話になるわけですよ。
私が個人的に嬉しいのは、油とかお醤油。あと、コーヒーなど。ジュースとかゼリーは子どもが喜ぶんですが、そんなにたくさんあってもなぁ、と思ったり。
そして困るのが、実はご飯のお供系。
なぜって、一度に食べきれなくて冷蔵庫に入れ、忘れる、というのをさんざんやらかしているからです!!
しかしダントツで困るのは!
そう! ここからが今日のテーマだ! 馬鹿か私は、もう1000字を超えたぞ。
いや、これがですね。
私の中で、『7:3』くらいで有難迷惑だというのが、洗剤の詰め合わせ的なやつなんですよ。
っあ――――、これ、かぁ――……。
っうん、まぁ、助かる! ほら! だって洗剤って腐らないしね? 全然あっても困らないっていうかね? いや、保管場所はね、多少困るけど、それは良いや。この際良いや。床に置いても良いわけだしね? ほら、食べ物じゃないから。全然置いちゃう。邪魔とか言わせないし、言わない。口が裂けたって言わない。ええいクッソ邪魔!
うーん、しかし、ボトル、ボトルもあるかぁ~。いや、逆に助かる。助かりまくる。だってそれウチで使ってるやつじゃないからさ。うん、ボトルがないと逆に困るから、詰め替えだけあったってねぇ。もう、ナイス配慮!
とまぁ、必死に盛り上げましたけどね。
すすぎ、2回タイプかぁ~~~~~~~!!!
みたいなね。
結局どうにかして使うんですけど、だけど、正直、「うおお、これが来ちゃったかぁ」という気持ちもあったりします。
お中元とかお歳暮の山分けだったら「あ、これ、ウチでは使ってないので良いです」って姑さんに言えば良いんですけど、ご挨拶の方はそうもいかないじゃないですか。これからのお付き合いもありますし、ありがとうございます、って気持ちよく受け取りますとも。
ただ私、個人的に、引っ越し祝いでもらって一番嬉しいのは市の指定ごみ袋じゃないかと密かに思っています。
何せごみの出ない家庭なんてございませんから!!
これからお引っ越しされる方、ぜひご参考までに。
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