第150話 手作りが嬉しいか否か

 まぁ前話でも書きましたけど、私の趣味ね。

 このカクヨムと、そして、お裁縫ね。

 

 YouTube でね、割と簡単なバッグとかリュックとかを作ってる動画をたくさん上げてる人がいるんですよ。これがね、ほんとに「えっ、私でも出来そう~!」って思わせてくれるんですわ。もうっ、罪深いっ!!


 ってことで、PC置いてYouTube 流しながらだだだだってやってるわけです。便利ですよね、いまって。静止画だといまいちわかりにくいところも、動画だとわかりやすいんですよ。それをちょいちょい止めたり戻したりしながらね、夜な夜なと。いや、日中のこともありますけどね。


 母さんが夜なべをしてね、リュックを作ってるわけ。


 ごめんね、母さん、手袋は編めないんだ。

 定期的にチャレンジしてはみるんですけど、やっぱり駄目なんですよ。刺繍――といっても私はクロスステッチ(小さな×をたくさん縫ってドット絵みたいなのを作るやつ)だけなんですけど、それの目を数えるのは出来るけれども、編み目を数えるのは無理なんですよね。こちらの意思に関係なくどんどん増えたりどんどん減ったりします。みみみミステリー!


 さて、そんな手作りなんですけど。

 問題が一つあるわけです。


 これ、喜ばれてるのかな、っていう。


 よく言われますよね。

 手作りは重たいとか。

 まだお付き合いもしていない女子から手編みのマフラーとかプレゼントされたら、まぁその子のことが好きだったりしたら嬉しいんでしょうけども、何とも思ってなかったりしたら、ちょっと怖いとか思ったりしません?


 あとね、まぁ個人的なこと言わせてもらえばですよ。

 手編みのやつって、重たくないですか、気持ちじゃなくて、物理的に。私の親が作るやつ限定の話かもしれないんですけど。目がぎっしり詰まってて、もうひたすら重たい。あと硬い。そして……デザインが古い。三重苦かよ。何せMade by マイマザーであるからして。配色とか正直クソダサいわけです。えんじ色とかね、苔みたいな緑とかね。逆にその毛糸どこで買ったの? っていう。良く見つけてきたね?!


 ただ、まぁまだうちの子達は小1と年少さんなわけです。

 私がミシンでだだだだやってますと、ウキウキで近寄ってくるわけです。


「なに作ってるの? 僕の?(キャッキャッ」

「わたしのでしょ、ママ?(圧力」


 あああ危ないからね? 危ないからね? いまアイロンあっつくなってるから!! 離れろ! 直ちに離れろー!!


 とりあえずいまのところは喜んでもらえてるようで嬉しい私なんですけども、ただね、これ、いつまで喜んでくれるのでしょうか。もちろん年齢に合わせてデザインといいますか、そういうのは変えるつもりでいますけどね? さすがにもうアンパン○ンの生地は使いませんとも。


 でもね、私もかつては母手作りのバッグとか使ってましたけれども、次女ということもありまして姉のおさがりだったりするわけです。母が作ってるところを見たこともなかったですし、姉の頃の流行りなのかわかりませんけど、デザインもちょっとアレで。実は正直嬉しくなかったんですよ。


 だからね、嬉しそうにしてても本当はダサいとか思ってたりするのかなって、内心びくびくなんですわ。だったら作るなよって話なんですけどね。別に作った方が安いってわけでもなかったりしますしね。


 でも、ごめんね子ども達。

 ママはね、お前達のために作ってるのももちろんあるけど、ママが楽しくてやってるつていうのも多分にあるんだよ!


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