第149話 腐らないからOK理論

 近況ノートの方にもちょろっと書いたんですけど、最近また裁縫ブームが来てると言いますかね。いや、もともとお裁縫が好きといいますか、作ることが好きなんですよ。工作とかね、そういうのも好き。


 このお裁縫ブームは、息子が産まれた時に始まったものでして、最初はやっぱりよだれかけですよ。それにちくちくと刺繍してみたらどっぷりと。


 息子のよだれが収まると、ちょっとお裁縫熱も冷めたんですが、そしたら今度はほら、娘ですよ。


 刺繍を始めた頃は『刺繍=女の子のもの』ってイメージで、女の子モチーフしかないと思ってたんですけど、これが案外男の子モチーフもあるんですよね。車とか、昆虫とか、恐竜とか。そっちにハマるとですね、いざ女の子モチーフをやるぞとなると恥ずかしかったりして。うわ、私、乙女!? みたいな。

 いやまぁ、現乙女ではないけれども、元乙女ではありますが。


 で、娘もよだれかけを卒業しますと、もうすることがない。しょんぼり。そこで今度は服にワンポイント刺繍ですわ。そうやって細々やって来たわけです。



 そんなこんなで6年ほどはずっと手縫いだったんですけどね。


 だけどほら、ここでも書きましたけど、息子の小学校入学を機に、私はとうとうを手にしてしまったわけですよ。そう、ミシンです。私はね、これ、『大人のおもちゃ』って呼んでます。厭らしい意味じゃないです。断じて。私にとってはプレステ4とかと同じようなポジションなのです。大人が遊ぶもの。


 入学グッズを作りながら少しずつ腕を磨いて参りまして、まぁ、いまだに時折貞子を召喚(『第36話 日常に潜むギャンブル』より)してたりするわけですけど、まぁそれなりになって来たと言いますか。

 いやそれよりも、いま貞子の話が36話たったのってことにびっくりしました。いま149話ですけど!? って。いやぁ、ずいぶん書いたなぁ。思えば遠くへ来たもんです。


 いや、それでですね。

 お裁縫って、まぁ針と布と糸があれば出来るって思われるかもしれませんけど、もちろんそれだけでは足りないわけですよ。出来るけど、物足りない。

 ボタンとかね、ファスナーとかね、巾着作るなら紐も必要ですし、鞄を作るならベルト用のテープやらベルト送りとかDカンとかナスカンとかね。結構こまごまといるんですよね。出来ることが増えてくると、色々挑戦したくなるのです。


 で、それをどこから仕入れるか、という話になるわけですけど。

 100均ですわ。

 昨今の100均はすごいですね。何でもそろうんですよ。


 で、ついつい買いすぎる、と。

 

 本当に買いすぎるんですよ。

 困ったもんです。

 腐らないからいっかなーって、ついつい買ってしまう。

 腐るものは困りますけどね、腐らないならOKなのです。


 そんなこんなで私のお裁縫用BOXにはありとあらゆる布やら何やらと、その小物類がぎっしり詰まっているわけです。在庫かかえまくり。もうちょっとやそっとの箱では収まらなくてですね、衣装ケースに入れてますから。それも2段ね。えっと、そろそろ3段目も必要かなって思ってます。


 腐らないからね。

 うん、腐らないから。


 この腐らないからOK理論はもちろん趣味の道具には留まりません。

 ティッシュ、トイレットペーパー、洗剤類、清掃用消耗品、息子の文房具類などなど、宇部家にはありとあらゆるストックが眠っております。


 にも拘らず、災害用の備蓄がないという……。


 腐らないもののストックは腐るほどあるのにね。


 いや、ほんと備蓄に関してはしっかりやれよ。


 

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