第110話 香りの異種格闘戦
皆さん、トイレに芳香剤置いてます?
まーた匂いの話かよって? そうです、匂いのお話です。残念でしたね。朝っぱらからすみません。
芳香剤ですけど、ウチは置いてたり置いてなかったりします。いや、厳密には置いてあるんですけど、空になってもしばらく気付かなくて放置してることがままあるのです。匂いフェチとか言っといてこのザマですよまったく。
そんなことより今回お話ししたいのはね、
トイレって、匂い、多くないですか? っていう。
えーと、ちなみに○○○の臭いはカウントしません。あくまでも『匂い』。『
まず、芳香剤ですよね。
それとタオルの柔軟剤の香り。
それからお掃除用品(スプレーとか拭くやつとか)。
あとは消臭スプレーとか。
まぁこの中だとお掃除用品とか消臭スプレーは一過性ですし、タオルの匂いも至近距離で嗅ぐとかしなければねぇ、そんなに自己主張するわけでもありませんから。
なので、芳香剤さんがね、まぁメインスメルで、いわばセンターで、この狭いトイレ空間に爽やかな香りをお届けしてくれていたわけなんですけれども。
そんな癒しの空間に最近刺客がね、現れたのです。
そいつの名は――、
香り付きトイレットペーパー!!!
こいつがですね、置いてるだけでもまぁそこそこ(香りの)存在感あるんですけど、ガラガラする度にふんわふんわと香ってくるわけです。何ていうんでしょうかね、やはりこう、大きなアクション(ガラガラ)があるからでしょうか、結構香るわけです。お掃除のとか消臭スプレーのはその直後に入らなければ良い、という回避方法があるわけ(そこまでして避けませんけども)ですが、こいつの場合は使う度ですから! 使う度に! ふんわふんわと!!
しかもこれ、〇〇ィちゃん(世界レベルの有名人なので伏字は多めにしておきます)のやつでして、どの層をターゲットにしてるのかわからないんですけど、子ども向けの香り付きポケットティッシュみたいな匂いなんですよ。あの「結局これは何の香り?」っていう、とにかく甘い香りなんです。
で、まぁそのペーパーなんですけど、ダブルなんですよ。ウチ、シングル派なんですけどね。旦那の実家がダブルなんです。個人的にダブルは金持ちが使うものだと思っています。
……もうおわかりですね。
そう、そのペーパー、Presented by 姑さんなのです。しかもキ〇〇ちゃんですからね。
つまり、「孫ちゃん(娘の方)、トイレトレーニング、ファイトよー!」というエール付きのトイレットペーパーなのです! 香りだけではなく、大好きなばぁばからのエールまで付いたトイレットペーパーなのですよ! これを使わないなんて、とんでもない鬼嫁ですよ!!
ってわけでもないんですけどね、ふつーに「やったぜ! ありがとうございまするー」ってもらいましたし、娘も「〇テ〇ちゃんだー! 娘ちゃんこれでふきふきするー♪」ってなもんでトレーニング自体はかなり順調だったんですけど、予定よりも早く完了しました。お姑様様です。
ただね、そのペーパーが娘専用なものですから、全然なくならないのよね。
これはイカン! と私もこっそり娘にバレないように使ってるんですけど、その度に「くっ……! 毎回毎回っ!」って思いながらガラガラしてます。結局これ何の匂いなんだ。
旦那にそのことを愚痴ったら、古舘伊知郎さん風に「これぞ香りの異種格闘戦であります!」って、私の引き出しにはないような実況を始めてくれてですね。それが今回のタイトルです。
ほんとはその実況、全部書きたかったんですけどね。あまりに馴染みのない単語ばかりが飛び出したもので、ひとしきり笑ったら、きれいさっぱり頭の中から消えましたわ。
もうね、めっちゃ笑ったって記憶と、「おぉーっとぉー?」っていう台詞くらいしか覚えてません。
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