好きなことを、好きなだけ

第77話 そろそろ良い時期

　ここ数年、そろそろ私も良い時期なのかもしれない。そう思ったりしている私です。

　いや、『良い時期』とやらが何なのか、って話になるわけですが。

　あれです、あれ。

　養命酒。

　もうほんと、今年こそは飲むだろう(冷え性)、今年こそは飲むだろう(冷え性)ってね、思い続けてる私です。

　毎年寒くなる頃に、買おうかな、とネットで愛飲者の声をチェックするわけです。でも結局、「養命酒もお酒なんだよな、当たり前だけど」と購入を見送る。

　そしてまた暑くなったらなったで夏バテにも良いらしい、との噂を聞きつけ、またまた愛飲者の声をチェック。だけどやっぱり「うわうわ、結構度数高いよ(14度くらいあったはず)」とためらうのです。

　養命酒というのは名前の通りお酒であるわけですから、やれ食前に飲むと食欲がわく(食欲はだいたいいつもありまくる)とか、朝飲むと身体が暖まって良い(14度のアルコールキメた後で仕事するの？　酔拳？)とかそんな情報がね、あるんですけど、まぁ正直現実的ではないのです。

　何せ飲んだら数分でぐでんぐでんになって寝てしまう私なものですから。だからもう飲むとしたら寝る前にぐーっと飲んで、がーっと寝るしかない。

　そう、ぐーっと飲んで、がーっと寝るといえば。

　昔、実家にいた頃ですね、寝る前にお酢を飲むと、翌朝に疲れが残らないとかそんな話を聞いてね、やってみたことがあるんですよ。

　いまとなってはどこ情報だか覚えてないんですけど、きっと発信源はお酢メーカーさんだと思うんですわ。だからまぁ、ミツ○ンさんなのかな？　疲れてたんですよ、私。だからね、飲みましたよね。

　穀物酢を。

　いや、割ったよ？　多少は割った。水割りにした。だけど、まー、むせたむせた。たぶんね、ミツ○ンさん的にはね、リンゴ酢とかね？　ほらオサレな飲む黒酢とかあるじゃないですか、ブルーベリーだなんだって。そっちの方を飲んでねってことだったと思うんですよ。うん、絶対そう。ミツ○ンさんが悪いんじゃない。誰も悪くない。強いて言えば――、

　私の頭が悪かった、と。

　まぁ、そうなりますよね。そんな結論になりますよ。酢飯かよって。腹の中で酢飯作る気かよ、ってね。自分自身に突っ込み入れましたもん。

　でもまぁ、むせた甲斐あってね、翌朝元気いっぱいでした。お酢ってすごいじゃん！！

　って。

　そう思うじゃないですか。

　えっ、だったら私も今日の夜から穀物酢の水割りいっとこうかしら？　って、そう思ったでしょう？

　そりゃあね、お酢ですから。効果０とは言いません。80くらいはあったかもしれません。

　でもね、これ、叙述トリックだから。もう皆さんね、まんまと騙されてるから。叙述トリックであってるかわかんないけど。

　数行前、要注目。

＞昔、実家にいた頃ですね

　はい、ここ！

　私、大学から独り暮らししてますから。

　つまり、これ、10代の時の話なんですよ。

　ピチピチのギャルじゃ(ギャルじゃないけど)！　10代で翌朝元気ない方がどうかしてるっつーの！！

　まぁ幸いなことに胃に穴が空くなんてこともありませんでしたけど、さすがに穀物酢ではなかったなーって。

　だけど今年こそやっぱり養命酒いってみようかと思ったりしている私です。

　お試しサイズがあったら良いのになぁ。