第59話物資の確保
物資が足らない。シロップの利益でかなり買い込んで来たようだが、もし篭城になるレベルで相手が粘るようなら足らない。
資金はギルドと契約したお陰で潤沢。しかし、一度物資の補給に行かねばならない。今回の人選は俺、ガウ、リュートの三人だ。理由は簡単、目立つと手を出してくるからだ。
リュートはこの辺りの地形に詳しく、ガウがいなければ、金が出ない。俺は無理やりねじ込んだ。空間庫の事をばらすつもりは無い。
マジックバックに詰め込むだけ詰め込んで、それを空間庫に入れる。そうすれば俺一人でかなりの物資を持ち運べるはずだ。
リュートのお陰ですんなりと町に着く事ができた。まずギルドに向かい、ガウから金とマジックバックを受け取る。
それから今まで商会や商店、露店など片っ端から食料と資材を買い漁り、マジックバックに詰めて行く。
空間庫にイカサマを使用しレベルを上げて現在のレベルは5、いつのまにか元のレベルが2に上がっていたようだ。
鑑定で今の容量を調べると・・・高さ10m縦横3kmの膨大な広さになっていた。スキルレベルは元々上がり難い物なのだろう、効果の上昇がすごい。
1日をほぼフルに消費して金貨12000枚という金額を使い切った。
流石にここまで派手に買い物をすると、怪しげな連中に狙われたが、ギルド職員がこれを防いでくれた。
5日間の強行軍になってしまったが、なんとか村に戻る事ができた。
無論3人とも着いたと同時に、すぐに寝た。本当に限界だったのだ。
翌日の朝。クレイドルのシンボル、大聖樹の前の大広場は騒然としていた。物資で溢れかえっていたからだ。それも食料はまだ出していない状況で。
それから俺は一人工房に篭り、ひたすら鏃と防具の作成に費やした。もうどれだけ作ったとか覚えていない。
そんな日々を10日くらいだろうか? ひたすら続けていた。篭りっきりで時間間隔も麻痺してきている。
そんな時、警報の鐘が村中に響き渡った。
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