第2話ステータスは意外に簡単に見れました

 諸君、こんにちは。俺は今、だだっ広い草原?にいる。正直パニック気味だ。諸君って誰に話しかけているのやら。



 まず視界に人がいそうな場所が見当たらない。まずは、人を探すべきか、それともスキルを把握するため実験するか・・・実験が先か。



 神(仮)はこう言った。ゲームのような世界ではあるが現実だと。どのゲームかは知らん。しかし、この場合はRPGという解釈でいいのだろう。もし、そうなったと仮定した場合。思い浮かぶのは最悪の状況だ。




 今は見えていないが、魔物がいるかもしれない。それなら人が多い場所に行くべきだ。しかし、人側も怪しい。命が軽い場合だ。要するにだ、一番怖い生き物は人間って事だ。




 何されるかわからん。どちらにしろ力が要るわけだ。色々試してみよう。言語理解は人に会わないと意味が無いから後回し。


 次に数の理を起動する。どうやら欲した情報を数値化するらしい、例えばこの石ころの重さとかあの木までの距離とか。大工とか測量士とかになれそう。



 そして三流ラノベお馴染みの鑑定先生だまずはあの木だ。




 樫の木・・・状態正常、備考、固い・・・微妙じゃないか?



 己に使用するか。



 氏名・この世界ではまだありません、選択してください。


 状態・健康


 備考・異界者



 なんていうか、非常に微妙である。



 イカサマは後回しだ。並列も後だ。




 初歩魔術、これは多分やれる。体に流れる違和感が多分魔力のようななにかだろう。不快ではないが違和感があるのでわかり易い。しかし、使い方が分からない。こう言うときの鑑定先生だ。並列と共に起動して、初歩魔術を鑑定する。




 初歩魔術、火、木、水、闇、光の5属性で初歩魔術はその属性を口に出し、それを想像するだけでよい。当然精度も低く効果も低い。



 とりあえずは火かな。想像するのはライター。指の先から小さな火が出た。



「おお」思わず声が出た。



 色々試すうちに分かった事は、鑑定は細かく指定すると精度が増す。例えば現存体力と絞れば、正常と答える。



 更に試す、色々な組み合わせを使って。そうするうちに分かった事がある。ステータスの件だが、再現できた。体力を指定して鑑定と同時に数の理を使用するのだ。そうすると4という数字が出てきた。



 そして観た自分のステータスがこれだ。



 名前無し


 力5


 HP8


 防御4


 MP4


 速度5


 思考45




 とこうなった。思考だけ桁が違うのだが、これは如何に教育が大事かというその一言に尽きるだろう。


 異世界の教養は下手な王族よりも知識を広げるのには役に立つようだ。残念ながら活かせるかは別である。多分知識量の問題なのだろう。


 色々試したがこれで敵との力量差くらいは分かる。



 次は問題児のイカサマ君を調べるとしよう

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