女心は難しい

「これからあんたの直したほうがいいところを言うわ。」


唐突に俺の彼女の桃代から言われた。


「ごめん、俺なんかした?」


俺は動揺を隠せなかった。


確かに俺は今まで彼女がいなかったし女慣れもしてないから桃代には不快な思いをさせたかもしれない、けど俺なりに精一杯真剣に付き合ってきたつもりだからなにを言われるのかすごく怖かった。


「まずあんたの会話には魅力が感じられないわ。あとすごく鈍感」


たしかに俺は桃代とどんな話をすればいいかいつも悩んではいるけどそれなりに楽しく話していると思ってたんだが...


「鈍感ではないよな」


俺はそう呟いていた。


「あんた本気でそれ言ってるの?」


とすごく残念なものを見るような目で見られた。


「いやいや本気だって。」


は~あ...と本気でため息をつかれた


そして携帯を操作し始めた


ピコンとメッセージアプリが鳴った。


「12/25はなに?」


そう書いてあった。


「なんだ簡単じゃん。0.48じゃん。」


は~~~~~~あ


めっちゃ長い溜息をつかれた。


「もういいわ...」


本気でわからん。てか先に帰り始めてしまった。


「おーい待ってくれー」


俺は女心というのがわからん

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