茜色

月のきおん

第1話

茜色


日曜日。


小学生の頃友達とよく近所の空き地にある小屋に遊びに行った。

友達が ‘ 家出ごっこ’ と名付けた。


お弁当を持って遊びに行く。


二人で小屋の中に入るが丁度良かった。

三人は入れない。


年下の友達の家に寄り、親に頼み作って貰ったお弁当と水筒も持参で、我が先にと足早に歩いて、空き地に向かう。


友達がこの空き地に良い所があると教えてくれた。


本も持って来た。

小屋の中で早速読もうとしたら、少し暗いので読みづらい。

家に戻り、文房具屋で当時買っ

ていたミニ懐中電灯を持って来た。

少し読めるからこれで良し。


お弁当を食べよう!

楽しみにしていた、お昼の時間。


食べた後の読書の時間。

絵本を持って来た友達は絵本の世界に入り混む。

自分は小学生向けの雑誌。

そして話がマンガやテレビの話で花が咲く。


時間は直ぐに経つ。

もう夕方。


そろそろ帰ろうかと思う頃、自分の親が迎えに来る。

友達と一緒に明日は、月曜日だから学校だね。


「じゃ又ね!」


「うん、さよならぁー」


空が茜色になる頃に。


家出ごっこはとてもノスタルジックな記憶に残る、、そして家路に。

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茜色 月のきおん @kioco

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