やくそくの輪郭

い つのこ とか て をつな いでい た

いつ のことか か たをよせ ていた

いつのことか ほおを なで ていた よ


かぜ が くも を かぜ が かおり を

くもが かぜを かおりが かぜを


引きつけあう やく そくしたよ

いつのことか 千 よに八ちよ の

むかしからか その はるかさき


無すうのやく束を

むすうの目が、てが、ほおが


むすうの約そくを

無すうの眼が、て、手が、ほおが


いつのことか

や 、 約束を 、 した ね


頰をさわり、手で触り、手を眼でみる


クリアになれば

なるほどに

いつかの

約束

消えてしまう


窓を開ければ冷たい 冬の大気が

また 輪郭を 顕に していく







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る