仲直りをしたい僕(私)達
永井誠
幼馴染な2人1話
男 名瀬
女 御幸 紗奈
友人(男)彼女持ち
「しまった」
「?どうした」
高校の昼休み
俺は今日の朝はギリギリだったから購買で買おうと思い弁当を作らずに学校に来た
(といっても冷凍したものを米の上に乗せるだけだが)
バッグの中にはいつも学校用の財布があるからそこから金を出そうと思ったのだが
「財布の中身が、ない」
「おぉそれはご愁傷さま」
「笑い事じゃない」
机を向かい合わせにしていつも一緒に昼飯を食う友人と購買に行くと言って向かおうとしたその時に金がない事に気が付いた
これはまずい、このままでは昼飯が抜きになる、朝食も食べてないから相当きつい、つか無理
「いつもの愛妻弁当は無いのかよ」
「何が愛妻弁当だ、そんなものは貰ったことは無い第1彼女もいないんだぞ」
「いや、彼女っつーかほら、いるじゃんお前の幼馴染な学校のアイドルさんが」
「あー紗奈の事か」
「お前、学校のアイドルを名前呼びは敵を作るぞ」
「ハッ!あんな奴のどこがアイドルだよ
アイドル要素どこにもねーだろ」
「あら?私がなんですって?」
「あ、美幸さん」
「何!」
慌てて振り向くが同時にその声の持ち主が持っていた紙?がパァーン!といい音を出して顔に張り付いてきた
「おータイミングバッチリ」
「っ何しやがる紗奈」
「私の悪口を言ってる気配がしたから来たのだけどまさか名瀬とはね、来るんじゃなかった」
「ほーう?言ってくれるねぇ小学生の頃雷が怖くて電話してきた紗奈さんよォ」
「っ!」
「あの頃の紗奈は可愛かったなぁ、雷が怖くて1人じゃ寝れないからって親じゃなく俺の所に来て一緒に寝てたもんなぁ?」
「そ、その話はやめなさい!」
「なぁ紗奈、なんでこんなになってしまったんだ?昔の紗奈に戻って欲しいよ
今では怖いものを見たら表情を隠すために俺を叩いてくるもんなぁ」
「い、言ってくれるねぇ幼稚園の頃心霊番組見てたら怖くなって私のいる所まで走ってきた名瀬くん?」
「っ!」
そ、その話はまさか!
「ふふ、あの頃の名瀬も可愛かったなぁ
あの私に懐いてる感じ、幼さ特有の無邪気さ、今でもあの頃の写真は残してるから」
「ちょ!紗奈さん!?嘘ですよね!?」
「あーあなんでこんなに捻くれてしまったのかしら、昔に戻って1から育て直した方がいいかもね」
「おい、聞き捨てならないことを言ったな?俺を1から育て直す?んなもん無理だな!どれだけ俺を変えようとしても結局は今の俺になるだけだ!誰にも俺は変えられねぇ!」
「ふん!そのセリフがひねくれ者なのよ!」
俺達はギャーギャー叫び口喧嘩を続ける
普段はこんなに言い合いはしないが紗奈があんなことをしなければ俺もこんな事はしない
「なぁ、もう聞いててお前らが喧嘩してるように聞こえないんだけど」
「「喧嘩だ!」」
「もう家でやってくれよ、子供が待ってんだろ?」
「「誰が親だ!」」
「ほらぁ、ツッコミまで一緒とかもうくっつけよ見てるこっちが虚しくなる、最近彼女と上手くいってないんだよ、、これ以上俺の前でイチャつくなよォ」
「「誰がイチャついてるって?」」
「「あ?」」
「もう勘弁してくれ」
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