2歳になって
明日2歳になります。ロイドです。
2歳になるにあたって、俺は闘気はある程度まで扱える様になった(使えるようになったがどうして使えるのかといった原理は相変わらず不明だが)。
そして最初に渡されて持った際、俺自身後ろに倒れてしまったあの馬鹿でかい剣は、今では闘気を使わないで素振りできるほど成長していた・・・。
今更ながら、2歳で素振りできる様な剣じゃないだろう?!あれ?!!まあ、出来たからいいけど・・・
言語においてもジェニーの教えで、喋ることに関しては問題なくなった(まだ、読み書きは微妙だが)。
魔法は中級魔法を使えるようになった。
だが、グバンダ師匠の修行でやっている模擬戦では魔法を使わない様にと言われている為、実戦では魔法がどの位使えるか解らないでいる・・・。
まあ、ジェニーからは、ある程度実戦にも『使えるんじゃない』と言われているが・・・使っていないので実感が湧かない・・・
いつか模擬戦でも試しに使ってみたい・・・そんな事を考えている・・・
それから次の日・・・つまり俺の誕生日、今日俺は2歳になった!!
ちなみに1歳の誕生日の時もすごい豪華な食事とかが出てきたから、今日もそれを食べれるのではと少し楽しみにしていた(1歳の誕生日の料理はかなりおいしかった)。
多分これだけ豪華な食事や広い家を持っているからこの家の家系は貴族か何かだろう・・・後継ぎとか大丈夫なのだろうか?
今の体は2歳だけど、精神年齢20歳位って両親も解っているのだが・・・俺に対し、特に後継ぎのこととか言われていない。
なので、俺はしばらくは自由にさせてもらうつもりである・・・ジェニーも特に何も言ってこないしな・・・。
そんな難しい事は考えないで!とにかく今日はとにかく美味しい物を食べるぞ!!そう思いながら、出て来た料理を片っ端から食べる・・・
まあ、テーブルマナーはジェニーや母上から徹底的に教え込まれている為、そこまで搔き込むような食べ方はしていないけれど・・・
豪華なディナーを俺が夢中に食べていると、両親がお互いに楽しく話をしていた・・・本当に仲がいいなあ・・・そんなこと思っていると、不意に父が俺の方を向いて・・・
「ああ、そういえば、母さん妊娠したから」
と言ってきた・・・・
ホワイ何故!!誕生日にそんなこと言ってくるの?
というか今日までそんな兆候解らなかったんだけど!母上まだお腹大きくなっていないよね!!!
話を聞くと何気なしに妊娠確認をする魔法を使ってみたら(そんなのあるんだ)、見事妊娠していたらしい・・・
魔法で調べて分かった為、まだ赤ん坊はまだ全然成長していないらしい・・・だから、妊娠の兆候も無かったのね・・・
ちなみに・・・生まれるのは大体9、10カ月後らしい・・・それって本当に最近妊娠したってことだよな。
俺の誕生日の近くに愛を育んでいたんですね(棒)、そうですか、
まあ、弟、妹が出来るのはめでたいのだが、余り前世で兄弟、姉妹でいい思い出がなかった・・・
俺はその事を、誕生日会が終わった後、ジェニーに相談したら・・・
「解った、何か考えておくわ」
と言ってきた。
・・・・相談したのは良いが、何かジェニーって人とずれてる感じ(俺自身ずれてるからあまり言えないが)だから、大丈夫か心配である。
因みに生まれてきて使われた、念話と読心術は封印してもらっている。
俺だってあんまり心の中は見られたくないからだ・・・プライバシーの権利を主張しておかなければ(言わないと普通に使ってきそうだし)。
誕生日の次の日、俺はグバンダ師匠に連れられ、外にやってきた。何でも・・・
「今から俺の本気を見せてやる」
ということらしい。
今までも俺・・・かなりいっぱいいっぱいだったのですが、何故いきなりそんな事に、そんな事を思いながら、グバンダ師匠に城の外に連れ出きたのだ。
やってきたのは荒野であった。
うわー、城の外にこんな風になってたんだ。
俺が初めての外に出た事で興奮していると・・・いきなり、グバンダ師匠の体が光りだした。
何事かと俺がおもっていると・・・・グバンダ師匠の体はどんどん大きく膨らんでいき・・・気づいていたら大きな竜になっていた・・・
わー、本物の竜だよ、初めて見た。
「これが俺の本当の姿だ」
竜人ではなかったのか、本物の竜だったのかー・・・・。まじか・・・・
今まさに普通に話していてもすごい威圧感なんだが・・・えっさっきの話の流れって師匠と闘うって事だよね・・・本気で!竜と闘うの!!?
「おまえも本気で来い」
いや・・・そう言われても・・・第一、今までも本気でしたが・・・。
「今まではお前に闘気しか使わせてこなかったが、この姿の状態の時は魔法も使っていい。」
えっ、いいのそれだった・・・闘っても何とかなるかも・・・死なない様に、立ち回りをする事ぐらい位は・・・だけど・・・この体格差だぞ?!
俺がまごまごしている内にグバンダ師匠がやる気を出して、闘気を膨れ上がっていく・・・
「それじゃあ、やるぞ!!」
そう、グバンダ師匠が言った瞬間師匠の体の闘気が今まで見たこと無い程まで高まった!!
(来る)
そう、思った瞬間、俺は今まで模擬戦が闘気縛りだったため出来ずに・・・構想だけをしていた。戦い方を実践する事にした!
魔法と闘気の両方を合わせた今までやりたくとも出来なかった闘い方・・・。
まず、今まで通り闘気、次に強化魔法を使った。
その上で体の周りに回復魔法を使う・・・これで、重傷でなければすぐに回復するはずだ・・・だが、回復魔法を使った理由はこれだけでは無い・・・
そして、俺は、闘気と魔力を合成させ、纏わせながら攻撃した!
・・・闘気と魔法を同時に使うだけでもかなりの負担がかかるのに、その上で、魔力と闘気を合わせた混合攻撃・・・正直言ってかなり体に負担がかかった・・
はっきり言って・・回復魔法を体に身に纏っていなかったらすぐ、駄目になりそうだ・・・逆に言えば、回復魔法を纏っている限り、かなり無茶な攻撃も出来るともいえる・・・
そう考えながら、魔力と闘気を身体に纏わせながら肉体攻撃しながら・・・中級魔法で遠距離攻撃を織り交ぜ攻撃をする。
当然向こうも攻撃してくるが、強化した体で何とか耐えた・・・それにしても・・・グバンダ師匠・・・あの巨体で早すぎだろう・・・。
俺が何とか生きて戦い終えると・・・
「明日からここで、本気でやるぞ」
とグバンダ師匠に言われました・・・えっ・・・これからグバンダ師匠!竜の姿で模擬戦するんですか?!!こちらの身体・・・今日一日でかなりボロボロなんですが・・・
そんな俺の心の声は・・・誰にも聞こえなかった・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます