epub 奮闘記

陽月

epubファイルを作るまで

そうだ、epubを作ろう!

「せっかくこれだけ書いたんだから、本にしたいよね」

 そう思ったのが、始まりだった。


 『本』といっても、色々ある。紙の本はもちろん、今なら電子書籍というものもある。

 紙の本の場合、同人誌でコピー本なら自力でも充分に作ることができる。実は、過去に作ったこともある。印刷会社に頼んでも、オンデマンドで小数部から印刷可能だ。pdfファイルから 1冊から印刷してくれるサービスもある。

 原稿さえ用意してしまえば、どうにかなる。

 こっちはこっちで、記念に自分用に 1冊と思わなくもないけれど、今回はちょっと置いておく。


 電子書籍の場合、pdfにしてという方法もあるけれど、どうせならepubでリフロー型にしたいよね。ということで、epubに挑戦することに。

 pdfだと、画面の左1/3くらいで表示して参照しつつなんでいうときに、文字が小さくなって読めなくなるか、文字を読めるようにして横スクロールが必要になるか、で不便なところもあるんですよね。

 epubのリフロー型だと、そこのところがクリアできるので。


 epubがウェブページをzipにまとめたもの、というのは以前に見かけて知っていた。

 過去に、個人サイトをタグ打ちで作っていたり、WordPressのテンプレートを自力で作ったりしていたこともあって、epubもタグ打ちで行けるんじゃ、なんて思った。思っちゃった。(注:作者はIT関係の人ではありません)

 思っちゃったので、じゃあやってみるかと。


 epubファイルを作りたいだけなら、ebup出力してくれるワープロソフトもあるし、『でんでんコンバータ』のように変換サービスもある。

 けれど、自力でタグ打ちするのが、一番シンプルに、一番表現豊かにできるんじゃないかなって。好き勝手にこだわれるかなって。


 ワードのhtml出力も、いまいちだったし。

 Macユーザーなので、Pagesでepub出力して、中を確認して見なけれど、いまいちだったし。そもそも、Pagesでは縦書きできないし。


 ついでに、ここでepubがどんな風に書かれているのかを知っておけば、あとで自分好みのリーダーも作れるんじゃないかという、目論見もあり。(注:繰り返しますが、作者はIT関係の人ではありません)

 背表紙表示したいとか、好き勝手並べたいとか、読む段組とかを指定したいとか、色々あるのです。



 そんなわけで、epub(リフロー型)に挑戦することにした。

 ひとまずの目標としては、Kinoppyで読めるepubファイルを目指す。Kinoppyなのは、以前色々と比較検討して、今のところ私の希望に最も近いリーダーだったのと、ローカルファイルも読むことができるので。


 epubファイルを作ることが目標ですので、電子書籍として売るとかというのは、別の話。

 とりあえず、できたというのを喜べば、目標達成です。

 で、これはその目標達成までの道のりです。

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