2015年の旅 第1弾 3月28日~3月29日 山岳トンネル内旅客駅制覇
~出発前~
日本の鉄道には、大きな山をトンネルで貫いた路線がたくさんある。一旦トンネルに入ってしまえば数km~十数kmにも及ぶ長い距離を走らなければ抜けられないような長大トンネルも、地方を跨ぐような路線では多々見られる。普通そのような長いトンネルになっているところは人里離れた山深い箇所が多かったりするので、トンネル区間に駅を設けることは余程の理由がない限りほとんど無い。
そんなほとんど無い山岳トンネルの中に駅が設けられた場所とは、現在営業している旅客駅に限ると群馬県・新潟県・栃木県だけである。その数は合計5駅。
群馬県と新潟県の境目の谷川岳の中にある湯檜曽(ゆびそ)駅と土合駅。新潟県の魚沼と十日町を隔てる山中にある美佐島駅。日本海沿岸まで迫る急峻な山岳地帯を貫く新潟県の筒石駅。福島県会津地方と栃木県の境目近くにある山間を抜ける湯西川温泉駅。
今回、週末パスというフリーパスを使って、2日間かけてこれら5駅で全て乗り・降りをし、全ての山岳トンネル内旅客駅のホームを踏破する旅を計画。
概要としては、京浜東北線・高崎線・上越線を使って関東平野を北上し、谷川連峰の中にある2駅を経由しつつ新潟県へ入り越後湯沢へ。越後湯沢からほくほく線で西進して上越地方に向かう途中で1駅、直江津から更に西へ行って新潟県二つ目の駅を巡る。その後は再度ほくほく線で中越地方に戻り、長岡で宿泊し、翌日は信越線・磐越西線で福島県会津へ。会津盆地を会津鉄道で南下し、栃木県に入って最後の1駅を巡り、南下して宇都宮へ出る。そして開通間もない上野東京ラインで横浜へ帰る計画だ。
また、鉄道以外の公共交通機関は利用不可という条件も付け加えて、旅に出た。
~出発~
28日の午前4:00、自宅を出発した。
徒歩で約20分ほどのJR京浜東北線の新子安駅が、今回の旅の出発駅だ。
京浜東北線の大宮方面行きの初発列車は、関東で一番早く出発する列車なので、早朝から北関東へ行きたい時に重宝する。04:29発の初発列車へ乗り込む客数は、予想外に多くいた。登山用のリュックを背負った方や、恐らく花金の飲み会で終電を逃したスーツ姿の方など、東京に近付く頃には座席は埋まり、立ち客だらけになるほどだった。
先日開通した上野東京ラインは初発列車がだいぶ遅く、午前中に群馬県内の2駅を巡ることが出来なくなるので使わず、開通前と同じ上野駅から北関東へ向かう高崎線列車に乗車した。この高崎線一番列車も混んでいた。
新子安04:29
京浜東北線大宮行
↓4分
上野05:13
高崎線高崎行
↓15分
高崎07:10
上越線水上行
↓10分
水上08:24
上越線長岡行
↓
湯檜曽08:29着
高崎線内では、すれ違う電車は「小田原」「平塚」などの東海道線の行き先だらけで、大学時代に東海道線通学をしていた身からすると、いつまで経っても遠くに来た気がしない錯覚に陥ってしまった。
関東の北の端、群馬県の水上駅まで来ると辺りは雪景色。
ここで通常期は一日5往復しか旅客列車が無い、希少な列車に乗り換える。乗り込んだ水上08:24発の長岡行は、なんと水上駅から発車する新潟方面の一番列車!
上越線の水上~土樽間は新潟県内を走り込む車両が関東に足を踏み入れる唯一のエリアで、このエリアで関東と新潟県を隔てる谷川連峰を越える。
この旅最初の山岳トンネル内旅客駅は、水上駅の一つ隣りの湯檜曽駅だ。
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