Breath / Birth
Lidylia
1
――ああ、今日も空が青い。
前日、雪が積もり、かつ、放射冷却で寒い朝。
俺が息を吐くと、白い湯気がふわっと広がる。
空を見上げれば、今日も空が高く、青く。広がっていた。
玄関先のポストを開けると、新聞が一部。
そして、その下に隠れるように、もう一つ手紙が入っていた。
不思議に思いながらも、手紙を手に取り、自宅へと戻る。
「……こんな日に、」
手紙に書かれていたのは、友人の朗報と、招待状。
返信をするため、手紙をもって、寝室に入る。
扉を閉めた、左手の甲には、青い複雑な模様のタトゥーが刻まれていた。
【 (ブレス)Breath / Birth(バース) 】
これは、
「運命」によって巡り合わされ、
「運命」によって惹かれ合った、
一人の少年と一人の青年の物語である。
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