主人公は『ペットや家族と異世界スローライフ』を楽しみたい!

動物に癒されたい

第1話 女神様の提案

※主人公の台詞は「 」で

他の人の台詞は『 』で表してみたいと思います。




恋愛関係のもつれ、いわゆる修羅場ってやつ。

激しく言い争っていた女性達の1人に不意に刺されて俺死亡。


めちゃめちゃ何度も刺され、そして意識を失う。完璧死亡。マジか……。


!?


でも何故か意識が戻る? と、そこは全てが真っ白で少し眩しい空間だった。

そして目の前には「複雑そうな表情をした」綺麗な女の人……。

女神様? がいた。


『あの~~もう一度・・・私の世界で人生やり直しませんか?』


俺は即座に返事をする。


「ああ、どこでも構わない。でも修羅場だけはもう勘弁だ」


あんな思いをするのは一度だけでいい。


女神様も悲しそうに肯く。

『そうですわね。貴方は悪くないのに、修羅場に巻き込まれたあげく、貴方は親切に優しくしてた女性に、全身めちゃくちゃ刺されて死ぬとか、本当に可哀想です。特別に私の作った世界へ、招待差し上げますわ』と言ってくれた。


この女神は、慈母神ララフェ様と言うらしい。


見た目年齢は不詳だが、非常に美しく神々しいオーラを纏っていて、

非常に【ナイスバディ】な女神様。

これこそ「ザ・女神様」って感じだった。


招待してくれるという世界は、ララフェ様が創造した世界【サンサーラ】らしい。

ちなみに俺の元の世界は【ルフラトス】という所だ。


その世界【サンサーラ】は、亜人や妖精そして

武技や魔法や特殊なスキルExスキルもある世界なのだそうな。


異世界などによくある「剣と魔法の世界」って事らしい。

俺の元いた世界よりは、だいぶ文明も遅れている感じかな。


「俺の他にもこの世界で転生している魂ってあるんですか?」


『ええ勿論あるわよ。尤も貴方みたいに個別に面談はしていないわ』


「え? 俺だけって事ですか? こんな形で話すのって。何でですか?」


『貴方がこの世界で【特別な魂】だったからかしらね。とても珍しいわ』


は、記憶も含めて全部リセットして即時転生させているわ』


『それにこの世界は、いるの』と突然言い出す女神様。


「それってどんな意味ですか?」


説明下手か? 女神様。流石にざっくり過ぎて理解出来ない。


回っている? そりゃ俺の居た世界も自転していたのは知ってる。それの事? 

俺はもっと詳しい説明を求めた。


『この世界では、例え死んでもそのソウルは消えず、暫くしてまたこの世界で転生するの。そしてそれぞれの魂には業(カルマ値)がある。前世での記憶や、覚えた技能などは基本全てリセットされ、新しく生まれ変わるのだけれど、カルマ値(業)はずっとその魂で引き継ぐの。カルマ値は善行を行えばプラスに。当然悪行を行えばマイナスになるわ。転生時だけじゃなく、生きている今その時も魂のカルマ値により様々な恩恵が得られる。当然+に多いほうが良いわよ。わたし悪い子は嫌いよ?(笑)』と説明された。


死んでもカルマは、その魂に永遠に刻まれたまま引き継がれ、この世界で転生する。

その時の魂のカルマ値に沿った形で、次の人生のスタート条件なども決まるらしい。


奴隷スタートとか嫌過ぎる。

気を付けよう。笑えない。


そしてカルマ値が+で規定値以上になれば、魂も神格のようなものを得る。

神様のような存在英霊化になるそうだ。

逆もあるみたいだが・・・。ううむ? 逆? 


「なるほどそういう世界か」

ただその概念は、この世界の住人には知らせずにいるとも聞いた。


所謂【隠し要素】ってやつだ! ネタバレキタコレーッ! 


俺に何故それを先に教えたのかを聞いた。


『折角この世界に招待したのだから、新しい人生は幸せになって欲しい』だそうだ。

女神様・・・ほんと優しい。 


そして俺がここにいるのは、どうしてかと質問した所。


輪廻転生するこの世界サンサーラなのだが、世界の魂が不足しだした。


已む無くその補充のために俺の世界【ルフラトス】から魂を集めているのだとか。


元の世界では、魂は死んだらすぐ消滅するが、新たな魂は次々生まれてくるらしい。


温泉で例えるなら、循環ろ過式型サンサーラと、源泉かけ流し型【ルフラトス】って感じらしい。


女神様も、どうせすぐ消える魂であるならば! と、遠慮なく

【ルフラトス】からの魂を招待する事にしたらしい。


ちなみに【ルフラトス】には神様(管理者?)は居ないらしい。オーマイガッ!!!

……うん、何となくわかってた。


そして、この世界とだった俺。


女神様の世界サンサーラへと、こうして俺は招待をされる事になった。


今度こそ、長生きするぞっ! 目指せ異世界スローライフ。 


あ、でも……。  「修羅場は抜きでお願いします」

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