第10話 年とること

積み重ねた勉学が、年を重ねても生きるよろこびにも、次第に暗くなる闇を照らす灯りにもなってくれる。


真昼に灯火をかかげた人は、狂人か、少なくとも変人とみなされるだろう。

だが慌てず夜を待つとよい。灯りを持つものにとって、夜は冒険だ。

昼、明るさに甘え人生の灯りを持たなかった者は、夜、日が沈めば道に迷うことになる。

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