第12話 真実と逮捕
翌日の月曜日は臨時休校となった。学校の前には報道陣の山であり、とても登校できる状況ではなかったからだ。何より警視庁本部より捜索を行うので臨時休校にして欲しいと学園に要請があり、新理事長となった保科もこれを受け入れ、臨時休校の決断を下すと、連絡網を使ってその旨、全生徒に伝えたのであった。
但し、士郎のみ登校することになった。傷害事件の被害者として、現場である剣道場で実況見分に立ち会う必要があったからだ。士郎は朝イチで迎えに来てくれた大久保刑事が運転する覆面パトカーで学校に向かい、実況見分に立ち会った。その際、立会人を務める保科はニコニコしながら士郎を眺めた。俺のお陰で理事長の椅子を手に入れたも同然、ニコニコするのも当然か…、士郎はふとそう思いながら、実況見分に立ち会った。浅野と剣道部員の位置関係、それにどの柱に縛られたのかなど、細かい点を詰めていった。既に体罰の映像が報道特別番組で流れたものの、それでも警察の捜査で改めて細かな動きを詰めるようだ。無論、加害者である浅野とそれに9人の部員たちも後日、引き当たり捜査を行い、被害者と加害者の供述に矛盾がないよう徹底的に細部まで詰めるらしい。
そして実況見分を終えた士郎は家まで送ろうとの大久保刑事の申し出を謝絶して、自分の足で帰ることにした。そのために定期券を持参していた。
駅まで歩く途中、「吉良」と声をかけられた。声をかけたのは照雄であった。
「梶川…、お前、どうしてここに…」
「お前の家に電話したら実況見分だって、おふくろさんに聞いたんで、それでずっと待っていたんだよ」
「ああ、借りた小型カメラ、そのうち必ず返すから…」
照雄から借りっ放しにしていた小型カメラだが、湊テレビに提供後は、警視庁本部の提出要請により、今は警視庁本部が小型カメラを持っていた。
「いや、それなら別に良い。それより大事な話がある」
「大事な話?」
「ああ。少し長くなる…」
照雄はそう言うと、途中にある公園に士郎を誘った。士郎は先を歩く照雄に従い、公園に入った。そして公園のベンチに二人して腰掛けた。
「それで大事な話って?」
士郎は促した。
「お前が浅野を嵌めた、って話だ」
「…言ってる意味が良く分からんな」
「それならもっと分かり易く説明してやろう。あの図書室のゴミ箱に捨てられていたタバコの吸殻だが、あれは吉良、お前が捨てたものだな?」
士郎は敢えて大袈裟に笑ってみせた。
「藪から棒に、何を言い出すのかと思えば…、良いか?あの図書室のゴミ箱に捨てられていた10本のタバコの吸殻だが、吸い口には浅野と9人の剣道部員の唾液がベッタリと付着していたんだ。それはDNA鑑定の結果からも明らかだ。だとしたらタバコの吸殻を捨てたのは浅野、って考えるのが自然だろう?何せ図書室のゴミ箱にタバコの吸殻が捨てられている、なんて最初に騒ぎ出したのは浅野なんだからな」
「確かにタバコの吸い口に付着していた唾液から検出されたDNAは浅野と9人の剣道部員のものだが、そのことと浅野がタバコの吸殻をゴミ箱に捨てた、ということは必ずしも繋がらない。つまりイコールではない、ってことだよ」
「おいおい、お前、自分が何を言っているのか分かっているのか?」
「大いに分かっているつもりだが?」
「それはお前一人だけが、って意味だろ?俺を含めた第三者、つまり他人が聞けば意味不明な話だぞ?」
「確かにそうかも知れんな。それなら時系列に沿って説明してやろう。但し、説明の途中で異議を唱えるのはナシだぞ?」
「良いだろう。清聴させてもらうよ」
「…お前は指導という名の下、月曜と火曜の二日間に渡って浅野から体罰を受けた。そうだったな?」
「ああ。その通りだ」
「しかも一人で掃除をさせられた…」
「どうしてそれを知ってる…」
士郎は内心の驚きを悟られぬよう、極力、平静さを保ちつつ尋ねた。
「浅野から尋ねた」
「なに?」
「一昨日の土曜日、浅野の自宅マンションを訪ねて、それで浅野から聞いたんだよ」
「どうして浅野のところへ…」
「浅野は喫煙疑惑に関しては無実なんじゃないか…、ジャーナリストとしての勘からそう思えてならず、それで浅野を訪ねて、その時に聞いたんだよ」
「ジャーナリストの勘、ねぇ…」
士郎は小馬鹿にしたようにそう言った。だがそんな挑発に乗るような照雄ではなかった。
「浅野は底意地の悪いところを見せた…。お前がピカピカに磨き上げた床に口に咥えていたタバコを投げ捨てた。そうだな?」
「…さあ…、どうだったかな…」
「都合が悪くなると急に健忘症になるんだな」
「悪いか?別に永田町や霞が関の住人特有の病気ってわけでもないだろう?」
士郎の軽口を照雄は無視した。
「…話を元に戻そう。浅野はお前がピカピカに磨き上げた床にタバコを投げ捨て、更には9人の剣道部員にも一斉に唾を吐かせるいう暴挙に出た。お前にとってはさぞかし屈辱だったろう。それが初日、月曜日のことだ。そして翌日、火曜日も同じ指導…、いじめを受けた。お前が剣道場を去り際、浅野は翌日も指導してやると言ったそうだな?それに対してお前のことだ、翌日、つまり火曜日もきっと同じ目に遭(あ)うに違いない、そう勘付いた筈だ。そこでお前は火曜日には床掃除にかこつけてもう一つ、別の作業をした…」
「もう一つ、別の作業だと?」
「そうだ」
「一体、何のことだ?」
「決まってるだろ。浅野が投げ棄てたタバコの吸い殻の回収と、それに9人の部員が床に吐き捨てた唾の採取だよ」
「吸殻を回収したり、唾液を集めたりとは…、これまた随分と気色の悪い話だな」
「確かに気色の悪い話だが、お前にとっては必要な作業だったんだよ」
「どうして?」
「今更、言うまでもないだろう?浅野と、それから剣道部員を罠に嵌めるためだよ。そう言えば分かるだろう?」
「さあな」
「分からない振りをしているのか、それとも本当に健忘症に罹っちまったか…、それはともかく、浅野と9人の剣道部員がいかにもタバコを吸い、そして図書室のゴミ箱に吸殻を捨てた…、そう見せかけるためだよ」
「随分と想像力豊かなんだな。だがそんな現実離れしたことが果たして本当に可能なのか?」
「それが決して現実離れした話じゃないんだな…。話を時系列に沿って説明するとこうなる。火曜日、お前は剣道場で浅野の投げ捨てたタバコ、それから9人の剣道部員の唾液を回収、保存した…」
「ちょっと待て。異議申し立てはしない約束だったが…」
「良いぜ。何だ?」
「タバコはともかく、唾液の回収、保存、なんてそんなことが果たして可能なのか?」
「それが可能なんだな。シャーレとスポイトがあれば…」
士郎は口を閉ざした。
「何だ?黙秘か?つまりは心当たりがある、ってことだな?まあ、お前のことだから自分からは決して話さないだろうから俺の方から説明してやるよ。お前の親父さんは確か製薬会社の社長さんだそうだな?」
「良く知ってるな」
「浅野から聞いた。シャーレとスポイトが必要、となれば入手ルートは限られてくる。購入するって手もあるが、それより親父さんが医療系の会社にでも勤めていればそっちのほうがより確実では…、そう推理して浅野にお前の親父さんの勤務先を尋ねたところ、製薬会社の社長さんであることが分かった。恐らくお前は実験器具…、シャーレやスポイトといった類の実験器具が身近にあったんだろう。だからそれを利用することにした…」
士郎は内心、舌を巻いた。
「お前は月曜日の夜にシャーレとスポイトをスクールバッグに大切にしまって登校し…、いや、スクールバッグにしまったのはもう一つ、正確には9本と言うべきかな、親父さんが吸ってるタバコの箱から9本のタバコを拝借して、それに火をつけて吸い殻にみせかけて1本ずつビニール袋にでも入れて、やはりスクールバッグにしまい、そして放課後、剣道場へと向かい、前日に引き続いてリンチを受けた後で床掃除をし、剣道部員がそのピカピカに磨き上げた床に唾を吐いたのを、ビニール袋に入れておいたシャーレとスポイトを取り出し、スポイトで唾液を吸い取り、シャーレに移し変え、1本ずつ吸い殻に見せかけるためのタバコの入ったビニール袋にもう一度、そのシャーレとスポイトをしまった…。ちなみに浅野のタバコの吸殻についてもやはりあらかじめ用意しておいた予備のビニール袋にでも入れたんだろう」
「大した想像力だな…」
「そう言うと思ったよ。こうして浅野のポイ捨てしたタバコの吸い殻を回収すると共に9人の部員の唾液を保存したお前は図書室へと向かい、そしていつもの通り図書室で部員と共に本読みをした…。だがその後で、お前は図書部の部員を先に帰らせると、一人きりになった図書室でお前は浅野のタバコの吸い殻を入れたビニール袋と共に、唾液を保存したシャーレとスポイト、それに吸い殻に見せかけるためのタバコの入った9つのビニール袋を取り出すと、それらを机の上にでも広げて、そしてゴミ箱も近くに置いて、そして一つずつシャーレを開いてはその度に、吸い殻にみせかけるためのタバコの吸い口の部分に保存した唾液を浸し、ゴミ箱に投げ棄てる…、その作業の繰り返しをしたんじゃないか?浅野のタバコの吸い殻は最初か、最後にでも投げ棄てて…」
最後に投げ棄ててやったのだが、それは言わないことにした。
「そしていよいよ最後の詰めだ。お前はその翌日…、浅野が体育館の壇上で吠えた水曜日、数時間前になるだろうか、ともかくその日の早朝、家を出ると自宅近くにあるコンビニエンスストアの公衆電話からでも浅野の自宅に密告の電話を入れたんだ。内容は勿論、図書部の部員がお前にすすめられるままに喫煙していた、というものだ。浅野はその密告電話に歓喜雀躍し、後の展開はお前も知っての通りだよ」
「大した推理だな…」
「だがお前は二つばかりミスをした」
「ミス?」
「ああ。まず一つ目、タバコの吸い口に間違って火を付けてしまったんだよ。浅野が言っただろ。初めてタバコを吸う人間が犯しがちなミスらしい、って…。そういった意味で浅野が言ったことは事実だったんだ。お前は慌てて火を消すと、正しい場所に火を付けた。10本のうち1本だけ吸い口に微かに燃えた痕があったのはそのためだったんだよ。それが一つ目のミスだ」
「二つ目のミスは何だ?」
「タバコの銘柄さ」
「銘柄…」
「ああ。10本のタバコの吸い殻のうち、1本は間違いなく浅野が吸ったタバコの吸い殻だが、あとの9本は違うんだな」
「なに?」
「浅野が好んで吸う銘柄はショートピースで、10本のうち1本はそれだったが、例の吸い口に焦げ痕がある1本を含めた残り9本はピースだったんだよ」
「ちょっと待て。どうしてお前がそんなこと知ってるんだ?」
「研究員が洩らしたからさ」
「法科学鑑定研究センターの?」
「そうだ」
「何を洩らしたんだ?」
「DNA鑑定をした10本のタバコのうち、9本はピースなのに残りの1本だけ、どうしてショートピースなのか、って首をかしげていた。まあ、求められていた鑑定はあくまでもDNA鑑定だったんで、そのことは鑑定報告書には書かなかったそうだが、それでも気にはなっていたって俺に洩らしたんだよ。どうやらその研究員も愛煙家らしくてな…」
「おいおい、研究所員には守秘義務ってもんが…」
士郎がそこまで言うと、言葉を途切れさせた。
「まさか…、浅野に情報開示の委任状でも書かせたのか?」
士郎は恐る恐る尋ねた。
「さすがに製薬会社の社長の息子だけのことはある。その通りだ。俺はその委任状をもって法科学鑑定研究センターに向かい、研究員に推理をぶつけて、その話を聞いたんだよ。それで確信した。お前の親父さんは恐らく、ピースを普段から吸い慣れており、お前は浅野が吸っているタバコがそれとは、つまりショートピースだとも知らずに、親父さんも浅野もどちらも同じタバコを吸っている、って前提で計画を進めたんだろう。だから小さな綻びが出ちまった。お前らしくないミスだな?」
「余計なお世話だ」
「勿論、浅野にも負担吸ってるタバコの銘柄を尋ねたが、やはり想像していた通り、浅野が普段、好んで吸ってるタバコの銘柄はショートピースだそうだ」
ちっ、と士郎は内心、舌打ちした。
「だが、いずれも物的証拠は何一つないな。俺の親父がピースの愛煙家であることも、早朝にコンビニの公衆電話から浅野の自宅に電話をかけたことも、唾液の採取やらも、すべてはお前の想像の産物に過ぎない。状況証拠ですらない。そうだろ?」
「確かに。でも一つだけ、状況証拠がある」
「なに?」
「例の、図書室のゴミ箱に捨てられていたタバコの吸い殻、その吸い殻に付着していた唾液から面白いものが検出された」
「浅野と9人の剣道部員のDNAだろ?」
「いや、それ以外だ」
「それ以外、だと?」
「そうだ。9人の部員たちのタバコの吸い殻の吸い口からポリグリセリンエステル、という成分が検出された」
「何だ?その…、ポリグリップ何じゃらとかは…」
「ポリグリップは入れ歯の洗浄剤。まあ…、少しは関係があるのかも知れないが…。ともかく、ポリグリセリンエステルとは界面活性剤のことだ」
「界面活性剤?俺は化学は苦手なんだが…」
「それなら結論から言うとオレンジの洗剤に含まれている成分だ」
「オレンジの洗剤…」
「…気付いたようだな。そう。お前が剣道場の床掃除をする際に使ったオレンジの洗剤、あれに含まれている成分だよ。どうしてこんなものが検出されたのか、研究員も首をひねったそうだが、やはり鑑定書には書かなかったそうだ。ともかく、果たしてオレンジの洗剤で綺麗に床掃除をした後で、そのオレンジの洗剤が染み込んだ床に唾液を吐いた場合、その唾液にはオレンジの洗剤の成分が含まれるのかどうか…、俺が研究員にそう推理を披露したらあっさりと、その通りだとの答えが返ってきた。そこで俺は持参したオレンジの洗剤…、例の剣道場の掃除箱に入っていた、尚且つ、お前が床掃除に使用したオレンジの洗剤と同じものを研究員に渡して、そのオレンジの洗剤の界面活性剤の成分と9本のタバコの吸い殻に付着していた唾液に含まれていた界面活性剤の成分とを比較分析することは可能かと尋ねたら充分に可能だ、との答えが返って来た ので是非とも鑑定してもらえないかと、研究員に頼み込んだよ」
「それで研究員はお前のお願いを聞いたのか?」
「流石は警察でDNA鑑定に携わっていた研究員だけのことはある。俺の説明から俺が何を証明したいのか、即ち、お前の仕掛けた罠を証明したいのだ、と即座に気付いたらしく、それなら、と無料で引き受けてくれたよ」
「仮にも営利企業だろうに…、そんな馬鹿な真似をするとは…」
「確かに営利を追求する面もない、とは言わないが、それ以上に大事なものがある」
「正義、真実…、なんて言わないよな?」
「正にそれだ」
「吐き気を催す話だな」
「お前ならそうだろうな」
照雄は笑ってみせた。そしてすぐに真顔に戻った。
「鑑定の結果、完全に一致したよ。お前が剣道場の床掃除に使用したオレンジの洗剤の界面活性剤の成分と9本のタバコの吸い殻に付着していた9人の剣道部員の唾液に含まれていた界面活性剤の成分とがな。つまり9人の剣道部員がお前が綺麗にオレンジの洗剤でもって磨き上げた床に吐き捨てた唾をお前が採取し、その唾を、お前が予め準備しておいたタバコの吸い殻に塗った重要な証拠になる」
「だがそれでも状況証拠が良いところだな。やはり物的証拠は何一つない。そうだろ?」
「ああ。シャーレにしろスポイトにしろ、お前のことだ、きっと綺麗に洗ったか、それとも処分したか…」
「ならお手上げだな」
「いや、俺はあくまでジャーナリストの卵として真実を追求するよ」
「なぜそこまでする?」
それが士郎には分からなかった。
「お前の推理が正しい、と仮定してもだ、浅野やその子分の剣道部員は俺にそれだけの…、罠に嵌められても仕方のないことを仕出かしたんだぜ?」
「確かに、お前の言う通り、浅野や剣道部員はお前に対して、到底許されないレベルの暴行を加えた…。それは事実だし、真っ当に裁かれなければならないだろう」
「そうだろう?」
「だがそれとやってもいない罪を着せられたままで良い、ということとはイコールではない。それは別問題だ。喫煙の濡れ衣の件に関してだけ浅野と剣道部員の名誉をきちんと回復してやらなければならないだろう」
「名誉…」
士郎は照雄の発したその一言を呟くと笑い声を上げた。
「何が可笑しい?」
そう尋ねる照雄の表情は険しかった。
「だって可笑しいだろう?浅野や子分の剣道部員に名誉だなんてそんなご大層なものがあっただなんて…。考えただけでも笑いが込み上げてくるってもんだ。あんなクズには最も相応しくないものだ」
「確かに名誉とは縁遠い生き方をしてきかもしれないが、それでも人間としての最低限の名誉はある筈だ」
「最低限の名誉、だと?」
「そうだ。言っただろ。やってもいない罪を着せられたままで良い、わけではない、と」
「それがあいつらにとっての最低限の名誉、だと言うのか?」
「そうだ」
「随分とご立派な思考だが、それでどうするつもりだ?」
「俺としてはこのまま見過ごすつもりはない」
「浅野と子分の剣道部員の…、クソみたいな名誉でも回復してやるつもりか?」
「浅野や剣道部員の名誉がクソだとは思わないが…、その通りだ。浅野や剣道部員がお前に喫煙の濡れ衣を着せた…、というのは真実ではなく、お前に嵌められた…、それをこれから明らかにするつもりだ」
照雄はそれだけ言うと、士郎の元から立ち去った。一人、取り残された格好の士郎は照雄の背中を見送りつつ、
「やはり真実に辿り着いたか…」
そう思った。
その日の午後4時50分、剣道部顧問であった浅野と9人の剣道部員に対して傷害容疑での逮捕状が執行された。
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