第302話 新しい作品とは

小説を読んでいると、

新しい作品のどこが新しいのか、

そこを気にしたりします。

ミステリだったらトリックが斬新か、

という具合に見ますが、

しかし昔ながらのトリックでも、

問題ない側面がある。

お約束のトリックでも、他の要素、

人物設定、世界設定の新しさ、というもので、

読ませてくる作品もある。

SFもそうですね。

お約束を踏襲しつつ、新しい要素を盛り込んでいく。

ただ、よく考えると、

お約束といっても細部のアレンジで、

全く違うようになる。

その辺の感覚、観察眼と応用力は、

作家に求められる一つの要素かもしれませんね。







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