第4話 懐かしきゼロ年代
ゼロ年代、というワードを考えると、
どうしても伊藤計劃が浮かぶ。
他に何か印象的なことがあるか、思い返していくと、
桜庭一樹かな、となる。
桜庭一樹との出会いは、
「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」
になりますね。
当時は「GOSICK」はすでに何冊が出ていて、
しかし素通りしてました。
「砂糖菓子の〜」は、たまたま地元の小さな書店で見つけて、買いました。
これは名作。未読の方はぜひ。
この名作を読んで、一気になだれ込むかと思ったら、しばらくはチェックしませんでした。
チェックしたのは「少女には向かない職業」が出た時でした。
たぶん。
それと前後して、文学フリマでたまたま、桜庭一樹と桜坂洋の同人誌を買って、
サインももらえて、そこで本気で桜庭一樹について行く流れに。
今になってみると、ゼロ年代で激しくブレイクしてますね、桜庭一樹。
「赤朽葉家の伝説」は何回も読んだ。
「私の男」も。
読書日記も全部揃えた。
楽しい時代でした。
桜庭一樹の読書日記は、本当に良い手引きになって、
僕の読書遍歴を大きく支配しています。
今もなお。
ガルシア・マルケス、バルガス・リョサ、サマセット・モーム、
この辺りに進めたのに、大感謝。
特にマルケス。
マルケスを読まなかったら、今の自分はないなぁ。
そんなことをつらつらと、思い出した、夜。
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