第65話 imagination

「 imagination 」


まさか固いキンゾクでできているロボットな

 んて想像しているのじゃないですよね

ちがいますからね

あなたがずっと眠りつづけているあいだに

進んだんですよ

セカイは

ロボットとかdictionaryを引いてみてください

 それは生殖だけおこなわない

 人間とは異なる組成の

 代替物の集合体で

 おもに人間から廃棄される多様な合成物を

 基底としており

 成長し老化する存在

 その期間は自在に設定することができる

わかりましたか

ユーアンダアスタンド?

油を挿して老朽化して交換する効率を優先して

 なんて

そんなセカイはとっくに終わったんです

人間を破壊するブキとしての機能も捨ててしま

 いましたからキナくさいからですね

キナキナキナキナキナですね

くさいねくさいね

いまセカイは人間と細胞ひとつ隔てて共存して

 いる

それは

おなじ姿をして助けあっている

それは人間と見分けもつかなくて

・・

・・・

・・・・

・・・・・

・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・

なんて


そんなケチくさい想像をしてimaginationという

 名前を付けて

レターなど紙でつくって飛ばす?


馬鹿なことこそケチくさい・・・

それともつまる?

??

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