第55話 蝙蝠的な
「 蝙蝠的な 」
もともと音波なんて見えないしつかむことも
できません
音波をうまくつかまえて飛んだり食べたりし
ているなんてずるいと思います
欲張りだからなんでも見たくて触りたくて食
べたいんですが
同じ哺乳類じゃないですか
いつのまにか闇に飛び出して飛び回ってから
帰宅したら逆さまですね
狂っておられる(こちらサイドの話しですが)
頭が重くないのですかこちらは逆立ちなんて
拷問なんです
音のない部屋に入って(以前社会見学で音響
ナントカっていう部屋に入ったことがあり
ます)耳に響いたのは耳鳴りの音肺のヒュ
ーヒュー音唾を飲み込む音いずれも脳でこ
しらえた音ですが
世界音会議がありました
闇の代表としてまた出席いただきたいです
聞こえる音ってこんなんですかって言ったら
笑われましたねいや無視ですか視力が弱か
ったからホモサピエンスよりも
そして全員で音波を発せられた
キリギリスさんもイルカさんもすべてに足ら
ずと鳴かれて議決権を行使された
話しが通じません
同じ哺乳類というのは甘い考えですね
ライト無しの飛行も逆立ちもわたしには無理
ですのでもう少し学習し直してから改めて
出席させていただきます
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます