第22話 カード

「 カード 」


カードの分量は決まっていなかったが

どのカードを引くかはその時々の選択だった

カードを引く回数は1回だった

そこで決められなければ消滅してしまうほか

 なく

カードの量が少なければ生まれることもでき

 なかった

カードを引くことが始まりだった

カードがどのようか

色は?強度は?

引いてみなければわからなかった

それでも盲目に選択するしか方法はなく

選択することじたいが存在を賭した選択であ

 る

数えられないほどの選択が無数のなかで無限

 に積み重なっている



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