第21話 目覚める

「 目覚める 」


一つ目が覚めると

次の目が開いていく

目が背のほうに顔を回す

次の目がまた開いていく

次々と開いていく

いったい何個目を覚ますのか

後ろから見ると一つ一つが振り返り

目は全部二つずつ付いている

目覚めの目は少しずつ

水平線を埋めていく

水平線全部が目の集合ででき上がるなんて

それはDNAに記録されていたこと?

それはあるときに必要で

必要なこと全ては目が覚えていた

そういえばあの音は

記録する以前に消えていった

目を覚ましなさいと言った

あの音?何処からきたのか


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る