白いパンツ
@amemety
第1話
うちの家庭は貧乏だった。
両親は私が小学校に上がってすぐに離婚をして、父はその後どうやら亡くなっていたらしい。
母はお金にだらしがなかった父と離婚した後も父に金銭的な援助を続け、娘を二人女手一つで育てた。
母はいつも、私達にご飯を食べさせるためにいつもほんの少ししか食べていなかった。
家でおやつは食べたことなかったし、学校の行事に母が参加したこともなかった。
7歳の私でもわかるくらい、母は毎日働き、そして疲れ切っていた。
しかし、次女である私が高校生になった頃、家庭にもようやく余裕が生まれ始めた。
大きな理由は父の死。
そして姉も私も自分でお金を稼げる歳になったからである。
私達姉妹は学費以外の自分にかかるお金は全て自分で賄った。
携帯電話代はもちろん、食費や学校までの交通費も全て。
母が少しでも休めるように。
そして母の好きなように、自分のために、お金を使えるように。
私はたくさんたくさん働いた。
バイトを3つも4つも掛け持ちした。
そして私は、自分の身体を売った。
白いパンツ @amemety
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