2 ひと声惚れ…
その日は人妻アプリのイベントがあり、Tバック着用がログイン条件でした。
常連さんから時間の予約が多くて、少し疲れ気味の私は、イベント終了の30分前にログアウトして、ソファでのんびりビールを飲んでいました。
すると、スマートフォンからアプリのメッセージ受信の音が鳴り、私はすぐにメッセージを開いてみました。
常連さんではない、はじめての会員さんからのものでした。
ミサキさん、はじめまして
あなたのページの写真を見て、とても素敵な方だと思い、はじめてメッセージを送りました。
もし良ければ電話、できたらテレビ電話でお話ししませんか?
純
私は、ビールを飲み干すと純さんにメッセージを送りました。
純さん、はじめまして
メッセージありがとうございます。
良かったらこれからテレビ電話でお話ししませんか?
ログインして待っています。
ミサキ
私はサイトにログインして純さんからの電話を待っていました。
ログインして1分もたたないうちに、純さんからテレビ電話がかかってきました。
テレビ電話といっても、男性側は自分の映像を出すかどうかは自由ですが、純さんは自分の口元から下を出していました。
私たち女性はテレビ電話の場合、顔または体の映像を出す決まりになっているので、私はまず胸元を映していました。
薄っすらとした髭に少し白髪が混じり、小さめの口から聴こえてくる声は少し低くて好感の持てる素敵なものでした。
彼は他の常連さんのように、服を脱いでとか顔が見たいとか、そんなことは全く言わずにごく普通の世間話をしていました。
今思えば…私は彼に一目惚れ…とは少し違って一声惚れをしたのだと思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます