昔はタブーだったけど、今では作品の売り?


 突然ですが、私。意外と思われるかもしれませんが、エロでもグロでも残酷でも割と何でも読めます。繊細なイメージを持たれていると思いますが、意外と何でもイケるんですよ。


 ただ、二つだけ読めない小説があるんです。それは、『主人公の心情を()で表している』ものと『三人称神視点』のものです。ジャンルじゃなくて、種類と言いますか。文体と言いますか。どうして読めないかと申しますと、私が小説を書き始めた頃はこの二つがタブーだったんです。これを書いていたら怒られたんです。


 ただ、実は最近普通にこういう作品売ってるんですよねw何の、とは言いませんが……以前、とある良い感じの小説に一目惚れして買って移動中に読もうとしたところ、視点が動きまくる小説で度肝を抜かれた覚えがあります。あれだけ散々叩かれてたのに! って。


 というわけで、今回の作品はこちらです。


『魔獣密猟取締官になったんだけど、保護した魔獣に喰われそうです。』

 作者:飛野 猶(敬称略)

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054886001912


 で、出たー! 書籍化作家さん! どうしてこんな底辺作家が主催する企画に参加してくれたのかは謎ですが……ありがてぇありがてぇ、これで私の株も上がりますね!(へこへこ)


 あらすじは、刑事だった主人公が乗っていた飛行機からなぜか異世界へ転移してしまい、そこで様々な魔獣の密猟を取り締まる『魔獣密猟取締官』になる、というお話。主人公のタケトは元々密猟を取り締まる刑事だったということで、そこから異世界で魔獣を取り締まる仕事に就くっていう流れがお見事です。書籍化出来た人って、やっぱり凄いんだなぁ。


 お話自体の面白さは言うまでもないのですが、本題はこの作品が……というより、この作者さんのお話が昔タブーだった二点を折り込んでいる作品になるんですよ。ということは、もうこのタブーはタブーではなく作品の売りになっているということです。


 これは、お話の幅が広がりますね! 猶さんの作品は以前から拝見していたのですが、その時から衝撃を受けていました!


 古い考えに囚われていた私の価値観を変えてくださって、ありがとうございます!

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