王道なだけでは古臭いだけ!


 さて、次なる作品はこちらです。


『グリム・ロッジの妖精騎士 』作者:雪菜(敬称略)

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054886686296


 人間の少年とエルフの少女のお話。ただのボーイミーツガールではなくて、契約したエルフは剣に姿を変える、というもの。まだ連載中ですが、王道ハイファンタジーですね。いわゆる、ギルドものと言うべきでしょうか。一昔前に流行った設定ですね。


 ギルドものだけではありませんが、ファンタジー作品の流行りは爆発的な勢いがありますよね。異世界転移・転生、魔法学校、悪役令嬢などなど。王道とも呼べるでしょうが、やっぱりこれらは時間が経つとどうも古臭いー、とか見飽きたなーって思っちゃいますよね。ぶっちゃけね、この作品も読み始めたばかりの時はちょっと古いかなーって感じたんですよ(すみません)


 更に、女の子が武器にという設定もどこかで見たことあるんですよ。なんだっけ、ゲームか漫画かな。結構前なので、思い出せそうにないのですが。なんか一時期流行ってなかったですか? まあ良いか。


 でも、この作品は全然古臭くなかったです。文章が上手いということもありますが。この作品、最初から結構きな臭いんですよ。そもそもエルフっていう生き物って、結構神聖なイメージありません? 野菜ばっかり食べてるみたいな。それは流石に違うかw


 とにかく、そういうイメージの汚し方が上手いんですよ。人間って、汚いものが好きじゃないですか。ドロッドロの愛憎劇とか。綺麗な花畑だけの映像より、カタコンベの映像の方が印象に強く残るでしょう?


 王道ファンタジーが好きだからこそ思いつかないというか、そこまでする勇気がないというか発想がないというか。とにかく、なかなか興味深い作品だと思いました。


 ウェブ小説には珍しい、本格的なハイファンタジー作品ですので、ぜひご一読を。

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