【予告】

 我らが蒸奇探偵に迫る大宇宙の次なる使者は、潜脳宇宙人・チレイン星人。大宇宙の片隅。星団評議会の光も届かぬ辺境星系に極秘任務を帯びて派遣された平和維持軍の一部隊が音信不通に。星鋳物が帯同していたため事態を重く見た評議会は、新たな星鋳物・第A号〈斬光〉を調査に派遣する。

 その頃、束の間の安息を享受していた蒸奇探偵・伊瀬新九郎らは、帝都に迫る巨大な彗星を見る。その正体はあろうことか、著しい損傷を負った第A号〈斬光〉だった。操縦席から現れた青い肌の男は、伊瀬新九郎らに警告する。「〈殲光〉が来る!」と。


 蒸奇殺法、敗れたり!


 星鋳物対星鋳物。心変わりした旧友との対決を余儀なくされる伊瀬新九郎。月軌道を埋め尽くす雲霞の如き大艦隊に対するは、全天無双の帝国宇宙軍翠光艦隊旗艦・瑶台たまのうてな。そして剣と探偵業の師・葉隠幻之丞と再会した新九郎は、自らの過去に刃を向ける。

 かつての妻・栗山頼子の死の真相。

 かつての友・法月八雲との別れ。

 そしてなぜ、伊瀬新九郎が選ばれたのか。

 男と男の誇りを賭けた対決。刃と光線の入り乱れる帝都に忍び寄る潜脳宇宙人の脅威を前に、早坂あかりと仲間たち、そして真に平和を祈る者たちが立ち上がる。


 次回、蒸奇探偵・闢光 第四話『夏の殲光』にご期待ください。

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