月と太陽

第1話

 人の出会いって定められた運命だと思ってた。

 出会うタイミング、

 それを受け入れられる自分。

 そして受け入れてくれる誰か。



 出会った時、これは違う運命じゃないって

 警告が鳴って、距離を保つ。


 これは違うって、心が拒絶する。



 でも、あの時は違った。

 間違いだって、近づいてはいけないってわかってたのに、体が勝手に動いてた。



 今、出会っても受け入れられるはずないのに、警告音が、鳴ったのに。


 私の心は拒絶しなかった。


 警告音が聞こえるまま、あなたに向かって

 走り出していた。


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