未解決事件
俺は歩いていると、カフェにたどり着く。
そこは密室殺人事件になっていて、首の無い屍体が横たわっている。店長伊藤が間取りをみながら悩んでいて、店員佐藤とその他の店員が別の場所で溜まって話している。
首の無い屍体をみると名札があり、そこには平仮名で「たなか」とかいてある。
これはおれのしたいだ。
店長伊藤に話を聞くと、泣きながら自白したが、答えはわからない。間取りを見ながら説明すると泣き止み、新たな犯人について悩み出した。
他の店員に話を聞くと、やや笑い話的になっている。店員佐藤はおもむろに舌を出して、舌に書かれた−1という文字を見せ、ほら俺マイナスだからさと言う。
厨房にいくと、とくになにもない。
戻ると場面転換。ここからは解決編になっていて、店長伊藤にスポットライトが当たり、説明を始める。
しかしその説明は拙過ぎて何も伝わらない。聴衆である店員はみな飽きて何処かへ行ってしまった。
気づくと首無しの屍体がなくなっている。
店員伊藤の元に行き、屍体はどうしたと聞くと、舌を出し、舌には+1と書いてある。おれはプラスだから。
成る程こいつが食べて処分したのか。店長伊藤の元に行き、話を聞くと、事件解決の余韻に浸っている。
話しかける。
ごめん一段落してるところに悪いだけど屍体はどこへ行った?
驚く店長伊藤。
え
あ
いや田中はお前だろ、お前が来たらあいつと入れ替わったんだ。
いやでも俺と屍体は暫く同居してたろ?つまりあれは俺じゃない。
絶望的な表情になる店長伊藤。
店員佐藤の舌でも見てみなと声かけるが、店長伊藤は聞いていなかった。
了
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